3rdミニアルバム「s.i.n」に収録
【洗濯機と君とラヂオ】は4人組ロックバンド「マカロニえんぴつ」の楽曲。
2017年2月15日に発売されたミニアルバム「s.i.n」に収録されています。
頭に残るメロディーと、サビで踊るダンスにも注目です。
作詞作曲はギターボーカルであるはっとりさんが担当しています。
好きという言葉を使わず愛を表す回りくどさは、まるで小説を読んでいるようです。
そんな表現力豊かな歌詞を詳しく解説していきましょう。
必需品
このシーンでは主人公の僕が必要だと思っているものについて歌われています。
必要なものといっても、なぜ選んだのか曲を聴くだけでは理解できません。
ではその理由とはどのようなものなのでしょうか。
これがあれば生きていける
最低限の生活には
洗濯機と君とラヂオ
出典: 洗濯機と君とラヂオ/作詞:はっとり 作曲:はっとり
この歌詞に出てくる3つの要素は、生きていく上で必要なもの。
この楽曲のタイトルになっている【洗濯機と君とラヂオ】です。
この要素は、なぜ最低限のうちに入っているのでしょうか。
その理由として、下記のことが当てはまると思います。
- 君と僕のものを洗うから
- 君
- その後の歌詞に続くものを求めているから
1にあるように「洗濯機」というのは、君のものと僕のものが一緒に洗われるから。
一緒に洗われると、君とひとつになったように感じる僕。
きっと、君は僕の家によく来るような存在なのでしょう。
それはとても親しい関係ですが、恋人ではないようです。
僕は君を大切に思うあまり、なかなか思いを打ち明けられません。
2の「君」については、そのままの意味です。
君が僕にとって大切で必要な存在だということがわかります。
3の「ラヂオ」については、僕の癒し的存在なのでしょう。
君に対する焦りや不安、喜びや悲しみを表せる唯一のもの。
そのような意味を持っているのだと感じます。
気を引く方法
週末は踊ろうよと
誘ったが、じつは興味ない
出典: 洗濯機と君とラヂオ/作詞:はっとり 作曲:はっとり
アップテンポなメロディーに騙されがちですが、僕は奥手なようです。
気を引きたいがために君が好きそうなものをチョイス。
僕は特にそんなことがしたいわけではありません。
しかし、君のために頑張ってみようと思ったのでしょう。
この方法で気を引けるかはわかりませんが、何もしないよりはいいはず。
そう思い踏み込んでみましたが、結果はどうなったのでしょうか。
このあとに続く歌詞がその答えになっています。
少し欲張ったら
ゼイタクを望むなら
冷蔵庫と夢とステレオ
出典: 洗濯機と君とラヂオ/作詞:はっとり 作曲:はっとり
初めの歌詞にあった必要なもの。
それよりも少し欲張ったら、2行目にあるこの3つの要素になりました。
- 腐らない
- いつも一緒にいられる
- 君の分
夏場などは特に気になる食品の衛生問題。
冷やしておけば、ある程度長持ちするので必要なものです。
1の「冷蔵庫」には、僕と君の関係も腐らせたくないという思いがあるのだと思います。
たまには頭を冷やして、冷静にならなくてはいけません。
そのような意味も含まれているのでしょう。
2については、いつも一緒にいたいという願望です。
そして3の「ステレオ」は、君のためのものという意味で捉えることができます。
気は引けないみたい
週末は踊ろうねと
誘ったら、君も興味ない
出典: 洗濯機と君とラヂオ/作詞:はっとり 作曲:はっとり
気を引く方法を使ってみたけど、結果は散々だった。
勇気を出して言ったのに、効果はなかったようです。
どうしたら君の気を引くことができるのか、試行錯誤が続きます。
僕のこの思いは届くのでしょうか。