Alexandros人気曲「ムーンソング」とは
「ムーンソング」はAlexandrosの2016年10月にリリースされた、6枚目のアルバム「EXIST!」の中に収録されている楽曲です。
2016年12月に三井住友カードのCMで使われたことでも話題になりました。
気になる動画再生回数ランキングは?
You TubeのAlexandros公式チャンネルの動画再生回数ランキング(2017年8月20日調べ)では、「ムーンソング」は再生回数5,510,097 回で6位でした。
ちなみにトップ3は、1位がワタリドリ、2位が Girl A、3位がAdventureでした。
3位までにはシングルカットされた曲が入っているので、ムーンソングがアルバム収録曲であることを考えると妥当な結果とも言えるでしょう。
しかし、6位とはいえかなりの視聴回数ですね。
アルバム「EXIST!」のリード曲であることから注目度も高いということでしょう。
Alexandros「ムーンソング」の意味解釈
別れを歌うこの歌詞は、空高く輝く月に対して、暗闇の中地上を這いつくばる自分の姿、そして、輝いていた過去と、大切な人を失った今を重ね、光と闇という明暗を使って対照的に表現しています。
切なくも、月明かりを印象的に使った描写が美しいこの歌詞もこの曲の魅力なのでしょう。
「永遠に終わらないと笑っていた」二人
Until the morning we were side by side
夜を纏いながら 引き裂きながら
It seems like there'd be no end
永遠に終わらないと笑っていた
出典: ムーンソング/作詞:川上洋平 作曲:川上洋平
“Until the morning we were side by side”の部分は、朝まで僕たちは一緒にいたという意味で、”It seems like there'd be no end”は終わりなんてないと思えたと訳すことができます。
“side by side”には並ぶという意味があり、この曲の一人称である「僕」は大切な人である「君」と喋り込んでいたのでしょうか、朝まで並んで座っていた思い出を回想しています。
そして、その楽しい時間に終わりなんて来ないと思っていたのです。
「永遠に終わらないと笑っていた」二人。
「僕」にとって「君」は「夜を纏いながら」同時に引き裂いている、つまり、夜の世界にいても明るく眩しい存在、この曲でいう「月」のような存在だったのです。
「君」との思い出が「長月」である意味
長月の下冷え出して
互い以外何も触れなくて
湿気った花火
百円ライターに近づけ火をつけた
出典: ムーンソング/作詞:川上洋平 作曲:川上洋平
「長月の下冷え出して」という歌詞から思い出しているのは9月の思い出であることがわかります。
秋の初めの冷え出した空気の中、二人で身を寄せ合って夏の名残である湿気った花火に火をつけたのでした。
その思い出が「長月」=9月である理由は、今年は例外的に10月ですが、中秋の名月が9月だからでしょう。
中秋の名月か、その前後の月が大きく美しい日を「僕」は「君」との思い出として印象的に覚えているのです。
それは、「僕」にとって「君」が暗闇の中で唯一無二の輝きを放つ「月」のような存在だったからでしょう。
眩しくて手を伸ばしても届かない月
It was so bright, high
出典: ムーンソング/作詞:川上洋平 作曲:川上洋平
“It was so bright, high” 直訳すると、とても輝いていて、高いとなるのですが、言葉を足すと、「君」と一緒にいたあの日の月は眩しいくらいに輝いていて、手を伸ばせば届きそうなくらい大きく見えたけど、手を伸ばしても空高くにある月に手は届かなかったということを言っているのです。
この歌詞は「月」と同時に「君」のことを歌っているのでしょう。
「君」を失った今となっては、隣に座っていたから、すごく近くにいるように感じていたけど、「君」はずっと遠いところにいたんだと感じるということです。