自分で運命を切り開く力強さを歌った「Kill Me If You Can」
今回ご紹介する[ALEXANDROS]の「Kill Me If You Can」。2012年の7月に5枚目のシングルとして発売された曲です。
ちなみに発売当時は[Champagne]というバンド名でしたが、2014年に[ALEXANDROS]に改名しています。
[ALEXANDROS]が挑発!
タイトル「Kill Me If You Can」を直訳すれば、「もしできるなら(俺を)殺せよ」となります。そしてその後に「まぁ無理だろうけどね」という意味合いが隠されています。
そう。これは自分を打ちのめそうとするあらゆる物に対する挑発の歌なんです。

まずはAメロを攻略
とにかくAメロの歌詞が長い!
この歌はAメロの歌詞がとても長いです。いかんせん早口の英語でまくしたてるので、それに相当する単語数が必要という訳です。
長いので、Aメロを「1ブロック」ごとに和訳していきます。通常はAメロ全体で1ブロックで済むんですけどね......。
訳すに当たり、[ALEXANDROS]の英語は時制、文法、用法の間違いがたまにあります。
意味を正確に掴めない箇所は、なるべく歌詞に忠実になりながら必要に応じて意訳しますのでご了承下さい。
Coming back into the morning
Rise up into the air
I'm gonna feel so high enough
to leave all the stuff
inside a little bag of the mind
出典: Kill Me If You Can/作詞:川上洋平 作曲:川上洋平
Find a little space in the town
Where you don't have to become a clown
You never know what's coming next
But I do believe in such a little fate
that makes you so strong
出典: Kill Me If You Can/作詞:川上洋平 作曲:川上洋平
[和訳]
街の中に小さな場所を見つけるんだ
お前を偽らなくていい場所だよ
次に何が起こるのかなんて分かる訳がない
でも運命はお前を強くするためにあるんだ
*clownというのは「ピエロ」という意味です。
Stricken by the Mighty Mite
Justify all rule books in their mind
I feel the most important time
will be gone and after all they're all dead
出典: Kill Me If You Can/作詞:川上洋平 作曲:川上洋平
[和訳]
マイティ・マイトで殴って(*Mighty Miteはギターのネック部分の商品名)
奴らのくだらないルールを書き換えてやれ
大切な時間はあっという間に過ぎて
奴らは結局全員死んでるさ
*2行目に「Justify」という単語を使っていますが、このままだと「奴らのルールを正当化しろ」となるので意味が通じなくなります。
壊したいのは相手方のルールのはずなので、「Break the rules」等にするのが自然かもしれません。
また、Mighty Miteというのはギターのネックになります。
英単語が不足しているので、正確な意図は分かりません(このまま訳すと、殴られるのは「自分」になってしまい意味が通じなくなります)。
なので、ギターのネック部分を使いガツンと(奴らの)頭を殴るのをイメージすると良いと思います。
Taking down the friends who had guns
Don't make me live inside a prison
Now kill me if you can I'm gonna tell you
Must be heartless when you takedown
出典: Kill Me If You Can/作詞:川上洋平 作曲:川上洋平
[和訳]
銃持ってる奴を連れてこいよ
檻の中で生きたくはないんだ
やれるなら俺を殺せ 教えてやるよ
やる時には同情なんていらないからな
*ここも英詞は時制がおかしいのですが、意訳するとこんな感じになります。1行目と4行目の主語は「You(お前)」で、省略されています。
ちょっとBメロっぽいけど次もまだAメロです
サビの前にBメロが来るJ-POPも多いのですが、「Kill Me If You Can」まだまだAメロが続きます!