主人公の「君」への想いは日に日に強くなっていきます。

ある日ふと空を見上げ、雲の様子を眺めていると胸に切なさが込み上げてきました。

この雲のように、いつか「君」との恋も急に終わってしまうのではないか?

「君」がいなくなってしまったら、どうやって生きていけばいいのだろう。

そう思った主人公の頭に、“駆け落ち”という言葉が浮かびます。

誰に認めてもらえなくてもいいのです。

永遠に2人だけの世界に閉じ込められても構わないから、ずっと一緒に…。

けれどきっと主人公は「君」にその提案をすることはできなかったのでしょう。

それは「2人だけの“ひみつ”だよ」と約束をしたからです。

2人でこの場所から消えてしまったら、周囲にもこの恋はバレてしまいます。

約束を交わした時には、ドキドキして幸せな1つの思い出だったはず。

けれど、今の主人公にとっては自分を苦しめるものでしかありません。

本当に2人の小指に結びたいのは、約束ではなく赤い糸だからです。

涙すら流してはいけない恋

瞬き・・・夜空を映す滴 ひと粒
落ちては降り続いてる 銀色に光る
涙も震えて滲む星になって
2人を照らしてしまう
2人を見ている

出典: ひみつ/作詞:YUKI 作曲:大川カズト

主人公と「君」の切ない恋。

それは決して、人に明かしてはいけない“ひみつ”です。

誰かを傷つけてしまうかもしれない恋だからこそ、切なくなることすら許されない。

どんなに2人の互いを想う気持ちが純粋だったとしても…。

まるで、涙を流したらそれが星となって自分たちの罪を照らすような気持ちに主人公はなってしまいます。

ここの歌詞はとても美しい描写ですが、本人たちにとっては恐ろしいこと。

周囲の人たちに自分たちの恋がバレていなくとも、すベてのものに責められている気持ちになるのですから。

しかし、それが道ならぬ恋には避けては通れない感情なのかもしれません。

“ひみつ”を隠せない

赤い糸で結ばれていないからこそ

もう 隠せないわ
ああ 私にだけ見せてくれる横顔を知ってしまったの
「三日月・・・離れていても繋ぐ夜空 隣にいるみたいだね」と
笑ってくれて ありがとう
2人を写す記念写真は残らなくってもいい
今の君が好い
残らなくっても好い
今の君が好い

出典: ひみつ/作詞:YUKI 作曲:大川カズト

主人公はこの恋の切なさに耐えきれず、「君」への想いを諦めようとしていました。

しかし、結局は2人の恋を諦めることはできません。

むしろ「君」への想いは隠せないほどに大きくなってしまったのです。

なぜならば、「君」が自分にしか出さない一面を見せてくれたから。

2人の小指が赤い糸で結ばれていたなら、それ以上に幸運なことはありません。

けれど、今自分に見せてくれている一面を運命である相手に「君」は見せていたのでしょうか。

もっと早く出会えていたら…。違う形で出会えていたら…。

そんな「たられば」は恋につきものです。

ただそれが実現していたとしたら、そもそも恋に落ちることはなかったのかもしれません。

そう思った主人公は今、報われない恋だからこそ感じられる幸せを大切にしようと決めたのです。

切ないけれど幸せに溢れた恋の歌だと思いませんか?

【ひみつ】のPVに隠されている秘密とは?

ひみつ〜おもわせぶり ver.〜

それでは、切ない恋の歌【ひみつ】を実際にお聴きください。

このMVではYUKI不思議なダンスを見せてくれます。

階段から後ろ向きで落ちる!と思ったらピタッと動きが止まったり、持っていた水が浮いたり。

パントマイムのような動きをしたり、突然YUKIが宙に浮いたり…。

見ていると「どうなっているんだろう、CGかな?」と映像に惹きつけられるはず。

実はタイトル通り、【ひみつ】のMVにはある秘密が隠されています

YouTubeでUPされているのはショートバージョンのため、その秘密がわからないまま。

実はこの映像、グリーンバックで見えませんがYUKIの周りに2人のダンサーが踊っているのです。

YUKIが浮いて見えたりするのもそのせい。

その秘密を踏まえて、もう一度映像をチェックしてみてくださいね♪

胸キュン!YUKIが表現する恋の歌

YUKI【ひみつ】歌詞を徹底解釈!記念写真が要らない理由は?眩しい思い出は2人だけの秘密にして…の画像

今回、歌詞をご紹介した【ひみつ】は切ない恋の歌でした。

YUKIの楽曲はどれも愛に溢れているのですが、the・恋!という感じの作品はあまりない印象。

今回はそんな珍しい、YUKIの可愛くてキュンとしてしまう恋の歌をご紹介します。

とにかく可愛いが詰まった【ビスケット】

YUKI【ひみつ】歌詞を徹底解釈!記念写真が要らない理由は?眩しい思い出は2人だけの秘密にして…の画像

YUKIの楽曲の中で印象に残る恋の歌といったら、まず浮かぶのは2007年にリリースされた【ビスケット】

タイトルからして、もうCuteな感じが伝わってくると思います。

そして歌詞を見てみると、とにかく可愛い!と感じるはず。

この楽曲の歌詞では、女の子の好きな人に対する一途な想いが表現されています。

こんな可愛い曲を目の前で歌われたら、イチコロになってしまうのでは…!?

好きな人とカラオケに行く機会があれば、ぜひ歌ってみてほしい楽曲です。

しかし、実はこの曲。

タイトルに込められた意味を知ると、可愛いだけではなく結構深いのです。

ぜひ以下の記事で【ビスケット】の世界を覗いてみてくださいね!