惑わされる僕の心
夜と朝の対比
In the morning you'll let me go
Tell me what I should know
The rush comes fast then slows down
<和訳>
朝になれば君は僕を手放す
僕の知らない君を教えて
気持ちが高ぶっては落ちてゆく
出典: Nights Cold/作詞:Tomohisa Yamashita・WAKE 作曲:Shogo・Tomoyuki Hirakawa
先ほどは「夜」でしたが、ここでは「朝」になっています。
夜には、僕は君を強く抱きしめていました。
しかし朝になると、君は僕を手放して2人は離れ離れになります。
抱き合った夜と、離れた朝。
この落差が、僕の君への恋心を揺さぶっています。
tempoとflowとは
Never moving off your tempo
But I still can't keep your flow
<和訳>
君のテンポから外れないように
でも僕は君のフロウには乗れないままなんだ
出典: Nights Cold/作詞:Tomohisa Yamashita・WAKE 作曲:Shogo・Tomoyuki Hirakawa
テンポとフロウは、どちらも音楽を語るうえでよく使われる言葉です。
簡単にいうとテンポは音の速さのこと、フロウは抑揚やリズムがうまく使われた歌い方のこと。
よく「〇〇のペースに乗せられる」という言葉が使われます。
その「ペース」のことをテンポと表現しているのではないでしょうか。
では、フロウはどういう意味か。
「テンポからは外れないがフロウには乗れない」と訳しましたが、テンポはフロウの要素の一つです。
テンポ(=君のペース)はなんとか掴めても、その他の要素にはついていけない部分があるのかもしれません。
それは君の気持ちの気まぐれだったり、恋の駆け引きだったり。
先ほど夜と朝の対比がありました。
僕は近付いたと思ったら遠ざかる君の本当の気持ちが理解できずにいる。
そのもどかしさが「フロウに乗れない」の真意なのではないでしょうか。
僕のもので居てほしい
”sign”とは
I'm looking for a sign
Will you ever be mine
<和訳>
君がずっと僕のものでいてくれる証拠はどこ?
出典: Nights Cold/作詞:Tomohisa Yamashita・WAKE 作曲:Shogo・Tomoyuki Hirakawa
signは証拠と訳しました。
もっと詳しく訳すならば「君を信用してもいいと思える君の言葉や行動」でしょう。
僕は君に好意があるものの、君の気持ちが見えません。
僕は単に君に遊ばれているのか、君も僕に行為があって駆け引きをしているのか。
夜に抱きしめ合う仲ですから、おそらく僕は君と深い関係にあるのでしょう。
それでも君が僕を好きだという確証が得られない。
その”確証”をsignと表現しているのだと思います。
”vertigo”とは
You're here and then you're gone
It's like vertigo
<和訳>
君はここに居たと思ったら去ってゆく
まるで眩暈のようだよ
出典: Nights Cold/作詞:Tomohisa Yamashita・WAKE 作曲:Shogo・Tomoyuki Hirakawa
君に惑わされ、気持ちが見えないことをVertigo=眩暈に例えています。
確かに君の行動の真意が読めずに混乱する心情は、眩暈に似ているかもしれません。
lieとfact
Love me without the lie
The fact I never hide
<和訳>
嘘は抜きで愛してよ
僕は事実を隠さないから
出典: Nights Cold/作詞:Tomohisa Yamashita・WAKE 作曲:Shogo・Tomoyuki Hirakawa
「The fact」は直訳すると事実です。
そしてその事実というのは、ここでは「僕が君を想っている」ということ。
僕が君を愛しているという事実を、僕は隠さずに伝える。
だから君も、僕のことを嘘や誤魔化し抜きに愛してほしい。
要するに、「駆け引きは無しで愛し合おう」ということです。