RADWIMPS
2001年の結成以降第一線を走り続ける4人組ロックバンドRADWIMPS（ラッドウィンプス）。
ギターボーカルの野田洋次郎による独特なメロディと文学的な歌詞が特徴的です。
2005年にメジャーデビューすると【ふたりごと】や【有心論】などのヒット曲を量産しました。
00年代のJ-ロックシーンを牽引したバンドだといっても過言ではないでしょう。
10年代に入っても勢いは止まらず、2016年には新海誠監督のアニメ映画『君の名は。』の劇中音楽を全て担当。
特に主題歌である【前前前世】は社会的ブームとなる大ヒットとなりました。
2019年には同じく新海誠監督作品である『天気の子』の劇中音楽を全て担当。
【TWILIGHT】
『ONE PIECE』のショートドラマ「WE ARE ONE.」主題歌
この記事で紹介する【TWILIGHT】もそんな数あるタイアップ曲の１つになります。
タイアップ作品は大人気漫画・アニメである『ONE PIECE』。
『ONE PIECE』はまもなくコミックス100巻、アニメ放送1000回という偉業を成し遂げようとしています。
それを記念して作られたショートドラマ『WE ARE ONE.』の主題歌として発表されたのが【TWILIGHT】です。
『WE ARE ONE.』は実写パートとアニメパートを交錯させた全5話のショートドラマになります。
2021年8月30日から特設サイトや公式YouTubeチャンネルで配信が開始される予定です。
アナウンスと共に公開されたトレーラー動画でも大々的に【TWILIGHT】が使われています。
本編の物語と主題歌【TWILIGHT】がどのように絡んでくるのかが見どころの１つになるでしょう。
2021年7月23日配信リリース
『WE ARE ONE.』の情報が告知されたのが7月22日。
その翌日の7月23日に各種ストリーミングサービス等で【TWILIGHT】の配信が開始されました。
それと同時にRADWINPSは11月に3年ぶりとなるニューアルバムをリリースすることを発表。
このニューアルバムには【TWILIGHT】はもちろん、先行リリースされていたシングルも収録されます。
RADWIMPSは2020年代も全力で活動し、Jロックを牽引していってくれるようです。
かけがえのないもの
儚くも美しい明日
光りたいしひっ掻きたい めんどくさい僕らが手にしたい明日は
儚くて他愛なくて離したくなくなる かけがえない淡いトワイライト
出典: TWILIGHT/作詞:野田洋次郎 作曲:野田洋次郎
輝いていたいけど、真っ直ぐではなく少しひねくれている「僕ら」。
これはRADWIMPSの特性を表しているとも取れる表現です。
「rad（強い）」と「wimp（弱虫）」を組み合わせたバンド名からもその一癖ある性格が窺えるでしょう。
そんな彼らが手にしたいのは「トワイライトのような明日」。
「twilight（トワイライト）」は「夕暮れ・黄昏」を意味する英語です。
夕暮れや黄昏時には美しくも切ないイメージがあります。
それは昼と夜の狭間という短い時間にのみ現れるという「儚さ」が生むものでしょう。
そんな美しくも儚い「トワイライトのような明日」を求めているとこの冒頭で歌われます。
大事なのは瞬間
唄いたい歌ない 逢いたいやつなんていない そんな大概な夜くらい
感じあっていたい 絡まり合っていたい 痛いくらい笑い合っていたい
出典: TWILIGHT/作詞:野田洋次郎 作曲:野田洋次郎
「僕ら」は無欲で半ば無気力な様子です。
しかし自暴自棄になったり、世捨て人となってしまったわけではありません。
明確な欲や目的を持たずとも彼らにとって大切なものはあります。
それは瞬間瞬間の輝き。「今を生きる」という非常にロックバンドらしい考え方です。
【TWILIGHT】の歌詞は「瞬間」や「刹那」が大きなテーマになっていきます。
そこにある美しさや儚さを形容したものが「トワイライト（夕暮れ）」というわけです。
