真白でいる 陶器みたいな
声をしていた 冬の匂いだ
心の中 静かに荒む
嵐を飼う 闇の途中で
落ちてきたんだ 僕の頭上に
煌めく星 泣きそうなくらいに
触れていたんだ

出典: orion/作詞:米津玄師 作曲:米津玄師

オリオン座は冬の星座です。

君を想い何者にも染まることなく壊れやすくて脆い感情は、まるで冬に吹きすさぶ風のように冷たくツンと通り抜けていきます。

その風はぐるぐると心の中を静かに掻き乱していきます。

そんな時に見た星空は澄んだ空気も相まっていつも以上に煌びやかに見え、眩しかったあなたの指や胸や瞳を思い出してしまうのです。

冬の景色とともに泣きそうな心の中を表していきます。

神様 どうか 声を聞かせて
ほんのちょっとでいいから
もう二度と離れないように
あなたと二人 この星座のように
結んで欲しくて

出典: orion/作詞:米津玄師 作曲:米津玄師

そして、1番のサビをもう一度繰り返すことで、君に会いたい気持ちと離れたくない気持ちがどれだけ強いものか提起します。

この気持ちが一番大切にしたい気持ちなのです。

【3月のライオン エンディング曲】米津玄師orionの歌詞の意味解釈とは?の画像

さいごに

いかがでしたでしょうか。

トータルで見たらやはり恋愛の歌になっています。

書き下ろす上で米津玄師は「人と人」を意識したそうです。

将棋も音楽も恋愛も対相手が存在することで成り立ちます。

「1人じゃなくてあなたがいる」というまず最初の状況が大切だということを伝えたかったのではないでしょうか。

そして、もっと深く「orion」という単語を掘り下げてみましょう。

「orion」の中には見方によっては「rion(ライオン)」が存在しています。

(本当のライオンの綴りは「lion」ですが)

そう、アニメのタイトルに被ってきますね。

また最初の3文字は「ori」=「オリ(檻)」とも読むことができます。

まるで「檻(ori)」の中に「ライオン(rion)」が閉じ込められているかのようです。

ライオンは百獣の王、その「王」を閉じ込める、と考えれば、これは将棋で言う「囲い」を想像することができます。

そして、「オリオン」と言えば、歌詞の中でも出てくる星のことを思い浮かべる方が一番多いでしょう。

そのオリオン座の形は皆さんご存知ですか?

3つの星を囲うかのように他の星が位置し、砂時計のような形をしています。

星の配置や囲い、時間との勝負でもあることから将棋を連想させなくもありません。

さらにオリオンとは、ギリシャ神話に登場する狩人の名前と言われています。

相手の駒を取り合って、詰みに向かっていく将棋の勝負スタイルはまさに狩人と言えます。

ちゃんと将棋にも掛かってきます。

そこまで意図しているかどうかは分かりませんが、タイトルだけでこれだけ聴き手に連想できる印象的な言葉を持ってくることのできる米津玄師には脱帽です。

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