【メレンゲ】に隠された真意

メレンゲとは

マカロニえんぴつ【メレンゲ】歌詞の意味を解説!なぜ雪に情けなさを返してもらう?翼を仕舞った真意はの画像

メレンゲとは卵の卵白を泡立てて作る食材です。

メレンゲはお菓子に使われることが多く、マシュマロやマカロンが代表的な例です。

卵白とは卵の「白身」であり、メレンゲは卵から「黄身(卵黄)」を省いたものと言い換えることができます。

そんな性質を持ったメレンゲをタイトルにしたことにどんな意味が込められているのでしょうか。

離れ離れの白身と黄身

メレンゲは「白身」だけ、「黄身」は無い

ここにこの曲の真意が隠されています。

「白身」は「自身(僕)」、「黄身」は「君」を表していると考察できます。

【メレンゲ】は「君」を失ったひとりぼっちの「自身(僕)」を意味しているのです。

さらに卵黄は卵細胞に含まれる栄養物質であり、卵細胞は雌性の生殖細胞です。

つまり「君」は女性であると考えられます。

このことからこの曲は失恋ソングだといえるでしょう。

切なすぎる配信シングルのジャケット

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【メレンゲ】の配信シングルのジャケットは雪の上に置かれた1つの卵の写真です。

これはまだ「白身(僕)」と「黄身(君)」が一緒だった頃、2人が一緒だった冬を表しています。

でも今は、翼を外して空も飛べず、「僕」のことも好きになれないひとりぼっちの「メレンゲ」。

切なすぎます。

「ゲレンデ」と「メレンゲ」の言葉遊び、そして「メレンゲ」の孤独な性質。

言葉の意味を何重にも重ねて冬の失恋を歌った非常に奥の深い歌詞ですよね。

歌詞に隠されたこれらの仕掛けを踏まえて【メレンゲ】を聴いてみると、また違う感動があるかもしれません。

雪に預けてしまいたいもの

雪に預けた「情けなさ」

情けなさも雪に預けてしまえよ!
まだ君のこと想う冬、夢だったのかもな

出典: メレンゲ/作詞:はっとり 作曲:はっとり

ひとりぼっちの「メレンゲ」になってしまった「僕」は悲しみと共に「情けなさ」を感じています。

恋愛をする中で情けない気持ちになることはよくあることです。

時には自分の弱いところや恥ずかしいところがさらけ出されてしまうのが恋愛ですよね。

1番のサビではそんな冬の恋愛で生まれた「情けなさ」を雪に預けてしまえ、と歌われます。

冬の「情けなさ」は冬に残して忘れてしまおう、そう歌われているのです。

失われた「心の翼」

知らない他人に手を貸してもらえたのに
知ってる人間にしか耳を貸さない
僕はなんて この僕はなんて乏しいのだろう

出典: メレンゲ/作詞:はっとり 作曲:はっとり

悲しみと情けなさの他に「僕」は自己嫌悪に陥ってしまっています。

翼を広げて空を飛べていた冬と現状との差に非常に苦しんでいる様子が伝わってきますよね。

「スキー板」を意味する他に、翼は「心の翼」を意味しているとも考えることができます。

空を自由に飛べるくらい軽やかで晴れやかだった心が、今は情けなさと自己嫌悪でいっぱい。

「翼を仕舞う」という表現には「冬の終わり」と「心の翼の消失」の2つの意味があると考えられます。

全て受け入れて立ち上がる