悲しみや苦しみ、自己嫌悪、この冬に背負った情けなさは雪に預けて忘れよう。
1番のサビではそう歌われています。
確かに辛いことはきれいさっぱり忘れてしまったほうがいいのかもしれません。
しかし最後のサビで「僕」に心境の変化が見られます。
もう空は飛べない 独りでは
また僕を好きになりたい 生まれ変わったりする以外で
情けなさは雪に返してもらえよ!
まだ君のこと想う冬、夢だったのかもな
積もらないうちに溶けたメレンゲの冬の唄
出典: メレンゲ/作詞:はっとり 作曲:はっとり
最後のサビでは、1番で雪に預けた情けなさを「返してもらえ」と歌われています。
自己嫌悪に陥ってしまった自分を再び好きになるためにはどうすればいいのか。
後悔しても仕方がないし、「生まれ変わったら」なんてもしもの話も意味がない。
やっぱり全て雪に預けて忘れてしまうしかないのか。
いや、自分の弱さも情けなさも受け止めて前に進もう!
そんな覚悟がこの最後のサビに込められているのです。
冬の失恋でひとりぼっちの「メレンゲ」となってしまった男。
情けなさと自己嫌悪で悲しみに暮れる男が全て受け入れて立ち上がる!
【メレンゲ】はそんな再生の、復活の歌として締めくくられます。
まとめ
今回はマカロニえんぴつの【メレンゲ】の歌詞を解説してみました!
非常に練られた奥深いタイトルと歌詞、キャッチーなメロディと洗練されたバンドサウンド。
間違いなく冬の定番曲となっていくだろう楽曲です。
【メレンゲ】は「メレンゲ」の持つ孤独な特性を絶妙に使った、切ない冬の失恋ソングになっています。
しかし最後には全てを受け入れて立ち上がる姿を示してくれます。
失恋で苦しむ方、落ち込んでいる方は立ち直るきっかけになるかもしれません。
是非、タイトルと歌詞の真意をふまえて聴いてみてください。
それでは最後に関連記事を紹介しておきます。
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意味深なタイトルのマカロニえんぴつ「恋人ごっこ」。上質な恋愛小説かのごとく、かっちり構築された歌物語が魅力です。どのようなメッセージが込められているのか、はっとりさんが作詞した歌詞の意味を深めます。
【メレンゲ】のちょうど1年前、マカロニえんぴつが2020年2月にリリースした【恋人ごっこ】の記事です。
こちらもボーカルのはっとりの巧みな作詞センスが発揮された恋愛ソングです。
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はっとりは奥田民生およびユニコーンの大ファンであることを明言しています。
「はっとり」というステージネームもユニコーンの3rdアルバム『服部』から取ったほどです。
はっとりの自由で奥行きのある歌詞は奥田民生イズムを継承しているといえるでしょう。
【メレンゲ】でのストリングスを駆使したバンドアレンジもユニコーンを彷彿とさせます。
そんなわけでユニコーンのおすすめアルバムを紹介した記事をご紹介しておきます。
是非、本記事と合わせてお楽しみください!
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