【Why/絢香】心を閉ざしそうになった時に聴きたい名曲の歌詞を紹介！YouTube動画をチェック！！

メロディが静かな語り口に対し、サビは高らかに歌われています。

「Why」はそのまま、「なぜ？」という意味で使われることが多い単語です。

しかし、それ以外にも「間投詞」として使われることがしばしばあります。

間投詞とは「おや」、「まぁ」、「さあ」といったものです。

歌詞の意味合い的に、最初の「Why」は「なぜ？」、次の「Why」は間投詞だと推察されます。

「なぜ空を見上げるの？さあ！笑って見せてよ！」といった具合でしょうか。

この「Why」の活用法は秀逸と言えるでしょう。

『孤独な空』というフレーズは、自分の世界に逃げ込んでいる説を濃厚にするものです。

『笑って見せてよ』と投げかけているのは「あなた」の心を開こうとしています。

「自分の世界に閉じこもってないで、私には笑顔を見せてよ。あなたのこと理解してるから。」

完全に心を閉ざしてしまいそうな「あなた」を救い出そうとしている様子が伺えます。

『視線をそらす』というフレーズから、「あなた」は人の目を見れなくなっています。

そんな風になってしまった出来事が『遠い昔』に「あなた」の身に降りかかっています。

大切な人から裏切られた。大切な人を失ってしまった。

さまざまな要因が考えられますね。

『遠い昔』がどのぐらい遡った頃なのか分かりません。

しかし、トラウマとして残っているのであれば、幼少期であると考えられます。

『寂しい夜に抱きしめられる温かさ知ってる？』と投げかけている次の歌詞。

単に知っている？と疑問を呈しているようにも見えます。

しかし、「あなたが心を開いてくれるなら抱きしめてあげるよ」と遠まわしに言っている。

そんな風にも解釈できないでしょうか。

ここでの「Why」も、最初は「なぜ？」2回目は間投詞ですね。

「なぜ形にこだわるの？さあ！心を開いて！」といったところでしょうか。

『大きな荷物』は『遠い昔』に「あなた」が体験した物事を指します。

それが、何なのかは分かりません。もしかしたら幼いころに大事な人を亡くしてしまった。

そんな、普通の人では抱えきれない悩みかもしれません。

しかし、無条件に「受け入れられる力がある」と歌われています。

「あなたにどんな過去があったとしても、私は受け止める」

そんな歌い手の覚悟が垣間見えます。

ここでの「自由」は精神的な自由を指しているのではないでしょうか。

心を閉ざしたままでは、逃げ込んだ「自分の世界」の中での自由しかありません。

心を開けば、笑って見せてくれれば「自分の世界」から抜け出せるかも知れません。

現実の世界ではそれぞれしがらみを抱えながら人々が暮らしています。

不器用ながらも他人と接し、不安を抱えながらも生きています。

しかし、だからこそ人々は共感し合い、助け合うことができます。

ひとりで抱え込まずに、不安を他者と分かち合い、乗り越える。

その先に、本当の自由があるのではないでしょうか。

聴く者を魅了して止まない絢香が歌う「Why」。

その歌詞について紐解いてみましたが、いかがでしたか。

全体を見てみると、サビ以外は「あなた」が心を閉ざした原因への言及。

サビでは笑おう、心を開こうと「あなた」を説得する様子を表していることが分かります。

サビ以外では、「あなた」に語りかけるように静かに歌われているのが印象的。

サビでは、「あなた」の心に響くように情熱的に歌われているのが印象的ですね。