好きな男子に想いを伝えたいけど、もし失敗したらどうしよう。
まず、私のことに関心なんて持ってくれているのだろうか。
そんなもどかしい気持ちを耐えられない女の子が下した決断。
それは、想いを伝えずに隠し通すというものでした。
最初に謝っていることから想像を膨らませます。
私なんてあなたの恋愛対象には含まれていないのではないか。
そんなマイナスな気持ちが強く働いてしまっているようです。
フレーズ内には他にもネガティブなイメージの言葉が含まれています。
このことから、辛い中で下した決断であるということがわかります。
しかし、繰り返しのフレーズで告白している部分。
そこから、完全には片思いが諦めきれていない様子。
辛い乙女心をうまくサビで表現しています。
また、最後には部活を応援している気持ちも描かれています。
陰ながら”頑張って”と応援していきたい想いが残っているのです。
夢と現実の間で
何をしててもKyun (Kyun)
知らず知らずにsmile
妄想の中は
自由なダイアローグ
恋をするってHappy (Happy)
心弾むMiracle time
叶わなくたって
しあわせプリンセス
出典: 控えめI love you !/作詞:秋元康 作曲:pakorama
2番Aメロのフレーズは告白が成功して好きな男子と毎日を過ごす夢。
そして、告白したいけどできずに毎日胸が苦しい気持ちでいっぱいの現実。
この狭間にいる女の子を表現しています。
恋をして素敵な妄想をしているときはすごく幸せ。
だけど、現実はそううまくは行かない。
この想いを彼に告白したいけど、成功しないのではという怯える自分がいる。
その片思いの辛さをプラスにする歌詞があります。
フレーズの最後です。
片思いでも素敵なお姫様になれるということを歌っています。
片思いに対する友人の反応
仲のいい友達は
あきれているけれど
純情過ぎちゃ
純情過ぎちゃ
どうして どうして だめなの?
出典: 控えめI love you !/作詞:秋元康 作曲:pakorama
ここで彼と女の子以外で新たな「友達」という人物が登場。
日頃から遊んでいるほど仲がいいようです。
片思いしていることは知っているようです。
そして、なかなか行動できないことに呆れちゃっている模様。
しかし、それでも片思いをやめられない女の子の純粋さが現れています。
いくら友人とはいえ他人から見たら告白なんて簡単なことです。
「当たって砕けろ」といった考えをもっていたりもします。
なぜ、ずっと片思いで苦しんでいるのか謎なのかもしれません。
しかし、当の本人もいざ誰かに恋をしたら、すぐに行動できないことでしょう。
なかなか恋してすぐに告白といったことをできる人は少ないです。
その原因は、やはり嫌われたくないという気持ち。
そして、失敗したらどうしようという不安が根底にあるのです。
そんな気持ちに押しつぶされそうになりながらも頑張る片思いの女の子。
彼女は、次のサビで新たな心の気持ちを持ち始めます。
夢の中でわたしと・・・
告白のチャンス!?
お願い 夢を見させて
Love me ! Love me ! 少しだけ
思い出せるくらいでいい
目と目合うだけでも
ラッキー
出典: 控えめI love you !/作詞:秋元康 作曲:pakorama
2番のサビは1番と比べて大きく明るい歌詞になっています。
少しだけでも良いから目を合わせてあなたと付き合っている夢を…。
そんな妄想を表現した歌詞。
英語のフレーズも”you”から”me”に変わっています。
心情が”私を愛してくれるといいな”というプラスに切り替わっています。
恋心は隠したままで非常に辛いのは変わらない。
けれども、前を向いて歩こうという女の子の元気らしさがうかがい知れますね。
ずっと好きな男子に対する思いで心が揺れ続け、あまりにも行動に移せない。
そのため仲良しな友人には呆れられています。
しかし、それらを乗り越えて新たな自分になるという気持ち。
また、いつか告白できるチャンスや勇気を持てる日が来る。
そんな淡い期待を抱いた日もあったのかもしれません。
ところが、気づけば卒業まで残り半年。
今動かないと、もう好きな男子と両思いになる日はないのかもしれない。
しかし、それでも勇気がなくて好きな男子に想いを伝えられずにいる。
忘れることはできないけど心を切り替えるしか方法はない。
そう考えます。
これまでの淡い恋心を整理したのかもしれません。
恋する「あなた」から憧れの「あなた」へ
会話はドキドキ
会話は緊張するし
Love me ! Love me ! 永遠に
ずっと 遠い人
こっそり憧れたい
出典: 控えめI love you !/作詞:秋元康 作曲:pakorama
告白までの行動が怖くてできない女の子は、話すだけでも精一杯。
先程のフレーズでも目を合わせるだけで運が良かったというものがありましたが、
こちらのフレーズにも心臓がドキドキしてうまく話せないシーンが感じ取れます。
ここまで読み解いてみると、もしかして彼女は初めて恋した相手なのかもしれません。
また、最後には遠い憧れとなっていますが、彼女の片思いも無理だという諦めが見えています。
しかし、完全に諦めたのではなく、好きだけどどうしようもないという気持ち。
やはりここにも揺れる乙女心の気持ちが見え隠れしていますね。
恋をしている女性ならば、この気持ちが当てはまるのではないでしょうか。