会議室で行われた演奏が物語るのは

気になるのはどうして会議室というシチュエーションがPVに選ばれているのかということ。

それこそロックバンドとは明らかに無縁の空間です。

その答えは楽曲が進んでいくにつれて明らかになっていきましたね。

会議というのは自分の意見を述べる場です。

しかし世の中そう上手く行かず、当たり障りのない話をして意味をなさない会議もたくさんあるのが事実。

PVの中でも、意志表示をしない人たちを表すかのようにスーツを着たマネキンが並べられていました。

2番からは、若者の意志を削いで型にはめようとするうんざりする言葉が飛び交う描写も。

その両方を振り払うかの如く、ラストシーンではスーツをロックに着崩した3人の姿が映し出されていました。

これらから表現されているのは、周りの顔色を伺うのではなく自分の意志を持つことではないでしょうか。

楽曲も相まって背中を押されるような気持ちになりますね!

歌詞に込められた想いに迫る!うだつの上がらない日々から見つけ出したのは…

さて、楽曲PVだけではなく歌詞にももちろん彼らの魅力が詰まっています。

自分に言い聞かせているかのような、力強い言葉が並べられたその内容。

一体何が歌われているのか、ここから紐解いていきましょう!

全ては自分の責任だと気付いた主人公

何をやったって僕は僕の延長だ
誰の期待を背負って進んでいく
意識なく僕は終わっていく

出典: 銃声と怒号/作詞:鬼頭大晴 作曲:鬼頭大晴

「人に言われてやった行動でも、それが自分の選択したことに違いはない」と言うことを歌った冒頭部分。

それを「あの人に言われたから」で終わらせるのは、自分の責任ではないと言っているかのよう。

そうやって自分の行動に責任を持たずに生きていくのは、一体誰のための人生なのでしょうか。

一度きりの人生「自分で決めた」と自覚を持って生きていきたいものです。

序盤から突き刺すような歌詞が耳を惹きますね。

ここで止まったって 
勝手に未来は決まって
神様は未だ沈黙で
どっかで僕を笑ってんだ

出典: 銃声と怒号/作詞:鬼頭大晴 作曲:鬼頭大晴

ここで歌われるのは「何をしてもしなくても未来がやって来ることに変わりはない」ということ。

何もせずにやって来た未来に果たして満足することは出来るのでしょうか。

せっかくなら「自分が行動を起こして訪れる未来」を味わいたいものです。

神様だって、何も労せず手を差し伸べてくれることなんてないでしょう。

頼りになるのは自分の行動だけだと言うような歌詞ですね。

誰のせいにしたって 
きっと分かっていたんだろ
いっそ正しく生きてみたい
馬鹿を見るのは分かってるよ

でも引鉄を引けば誰かが泣く
思えばそれは当然で
拳銃なんかで射貫けないものを僕は知っている

出典: 銃声と怒号/作詞:鬼頭大晴 作曲:鬼頭大晴

「あの人が言ったから」と言っていたのは主人公。

しかしそれも本当は全て自分が選んだ結果だとわかっていたんです。

そんな自分に嫌気がさしたかのように、自分の意志に従って生きたいと言います。

自分の意志に従って生きることは、誰かのせいにして生きるよりリスクを伴うことも事実。

誰もが賛成するわけではない、批判にも晒される様子を「誰かが泣く」と上手く表現していますね。

でも主人公はどんな向かい風にも折れない自分の内にある想いに気付いていたんです。

主人公を突き動かした気持ちとは

僕はずっとお前を想って歌っていたんだ
届けたい分かって欲しいとさ
叫んでたんだ
人は皆誰かを想って生きていくんだ
守りたい笑ってほしいとさ
願ってるんだ

失敗の毎日だからこそ見えるものがあった

出典: 銃声と怒号/作詞:鬼頭大晴 作曲:鬼頭大晴

主人公を支えるのは大切な人を想う気持ちでした。

苦しいことだって、大好きな恋人を幸せにするため、そういう自分になるためだと思えば乗り越えられるもの。

人を想うという行為にはとてつもないパワーが秘められているんですね。

それに気付けたのも、冒頭で語ったうだつの上がらない日々があったからこそ。

今の自分では大切な人を守れないんじゃないかという気持ちが、人を想うことのパワーを主人公に感じさせたのですね。

他人に期待してはいけないのは

本当ごめんな
誰かの言葉はもう要らないんだ
期待はいつでも慢心で
自分を裏切るもんなんだ

出典: 銃声と怒号/作詞:鬼頭大晴 作曲:鬼頭大晴

人を信用するのは悪いことではありませんが、期待しすぎてはいけませんね。

他人の行動はコントロールすることが出来ないし、人の考えというのはいつ変わってもおかしくありません。

他人に期待しすぎないことも、自分の行動に責任を持つことの一端だと言えますね。