海外でも大人気のcoldrain

ロックシーンに革命

coldrainの活動は日本国内にとどまらず、海外でも積極的にライブを行なっています。

ヘヴィーなサウンドで洋楽の雰囲気もあるcoldrainの楽曲は海外での評判もかなり良いです。

近年の日本のラウドロックシーンではアップテンポで重低音が鳴り響くものが定番になっているように感じます。

でもテンポがわりと早いので、ヘヴィーな部分よりもリズミカルな印象の方が大きいのです。

カラダ全体をズンっと震わせてくれるような演奏なのに、実はあまりそれが目立っていないのですね……。

しかしcoldrainの楽曲はただヘヴィーなだけではなく、テンポと音のバランスにこだわりを感じます。

早いものもあればちょっとスローなものもあったり……。

そうした洋楽テイストを意識した楽曲が海外でも人気の秘密なのでないかと思いました。

今回ご紹介していく楽曲「ENVY」では、出だしの部分は腹の底から響くような重低音です。

しかしサビに向かうにつれて、ボーカルのMasatoさんのクリアな声がのってきます。

この音のバランスはcoldrainだからこそ表現できるものではないでしょうか。

coldrain「ENVY」収録情報

アルバム『FATELESS』

【ENVY/coldrain】歌詞に込められた嫉妬の意味を解説!MVはYouTubeで公開中!の画像

楽曲「ENVY」は2017年10月発売のアルバム『FATELESS』に収録されています。

coldrainがワーナーミュージックジャパンに移籍してから初めてのアルバム作品となりました。

「ENVY」はこのアルバムの顔となるリード曲です。

他にもアニメタイアップの「FEED THE FIRE」が収録されています。

ヘヴィーなものからバラード曲まで様々なアルバム

「ENVY」は比較的ヘヴィーでアップテンポな楽曲ですが、このアルバムにはミドルテンポの楽曲やバラード楽曲もあります。

過去のアルバムやデビューしたての頃のcoldrainの楽曲に比べるとメッセージ性を感じる曲が増えたのではないでしょうか。

個人的には7曲目の「STAY」という楽曲がおすすめです。

ゆったりしたテンポの中にも力強さが垣間見え、coldrainの違った一面を見たような気がしました。

また、映画『シティ・オブ・エンジェル』の主題歌「Uninvited」のカバー曲も入っているんです。

Masatoさんの透明感溢れる歌声とcoldrain流に見事にアレンジされていてとても素敵でした。

【ENVY/coldrain】歌詞に込められた嫉妬の意味を解説!MVはYouTubeで公開中!の画像

「ENVY」に込められた意味とは?

アルバム『FATELESS』に収録されている「ENVY」は全て英語詞になっています。

「ENVY」というのは“羨望”“妬み”“嫉妬”という意味です。

日本のロックシーンの最前線を行く彼らに羨望なんてあるのだろうか?と思いますが……。

人間は誰もが分かり合えるわけではありません。

仲間とは共感できることでも、それを理解できない人や全く反対の考えを持つ人もいます。

“嫉妬心”はどんなときに芽生えるでしょうか?

やはり“自分にないものを持っている人への感情”というのが大きいと思います。

しかし、その力量に圧倒的な差があると“嫉妬”ではなく“尊敬”になるから不思議なんですね。

「ENVY」の歌詞の中には、自由気ままに生きている人に向けての“嫉妬”が綴られています。

俺はこんな風にはなりたくないけれど、我が道を行くお前がちょっとだけ羨ましい……というような感情です。

そんな「ENVY」の歌詞和訳とともに詳しく解説していきたいと思います。

「ENVY」の歌詞を解説

かつては友人だった

I still remember when you used to be my friend
how could you take everything we had and throw it all away
the sound of silence is getting old
stuck inside this hell
your heart may beat but still is cold
tell me how low can you go

出典: ENVY/作詞:Masato Hayakawa 作曲:Ryo Yokochi

和訳

私はまだあなたが友人だった頃を覚えています

あなたが私たちの持っているものすべて捨てた時まで

沈黙はもう古くて地獄の中にいるみたい

あなたの冷たい心はまだ鼓動している

あなたはどこまで落ちるのか教えてください

独自に和訳したものなので、本来の意味と少しずれている箇所があるかもしれませんがご了承ください……。

“友人だった頃を覚えている”という表現をあえて使っているところにメッセージ性を感じます。

相手はどうあれ、自分は今のあなたを友人だとは思っていないということです。

全てを投げうって、友人関係まで壊してしまうほどの出来事が彼らに起きたのでしょうか。

昔はそんな人じゃなかったのに……という想いもチラつきます。

もう止まらない……