武道館でのライブMVを見てみよう
coldrain(コールドレイン)といえばツインギターが冴え渡る5人組ラウドロックバンド。
シャウト混じりのメロディアスなボーカルも魅力です。
人気が高まるにつれコルレと略されるようになりましたが、その略称には賛否両論がある模様。
でもコルレ呼び賛成派も反対派もどちらも大好き!と評判になっている人気曲が「BURY ME」です。
2017年10月にリリースされた5thアルバム『FATELESS』(フェイトレス)の収録曲。
2018年9月26日リリースの映像作品「20180206 LIVE AT BUDOKAN」にも収録されています。
この武道館ライブDVD&ブルーレイの発売に先立って、「BURY ME」のライブMVが公開されました。
さっそく見てみましょう。
迫力満点ですね~。
照明やバックスクリーンの映像も「BURY ME」という楽曲の世界観を見事に表現しています。
といわれても「全編英語の歌詞で意味がわからない!」という人もいるかもしれません。
グルグル回る渦巻の映像はいったい何を表現しているのでしょうか。
和訳&解釈!エンドレス・スパイラルって?
「お~お~お~」の大合唱で始まるイントロ。続く1番の歌詞から見ていきましょう。
エンドレス・スパイラル
in an endless spiral
I'm down too far to know where I belong again
lost in my denial
I've become a ghost to everything I've done
出典: BURY ME/作詞:Masato Hayakawa 作曲:Ryo Yokochi
【独自和訳】
果てしなき連鎖
また深く落ち込んで居場所をなくした
自己否定にとらわれ
積み重ねた過去の亡霊になった
【解釈】
歌い出しでいきなり提示されるのが「エンドレス・スパイラル」という世界観。
武道館ライブのバックスクリーン映像でも表現されています。
スパイラルとはらせんとか渦巻という意味ですが、それにエンドレスという言葉が加わります。
終わりのない渦巻……。
蚊取り線香の渦巻なら灰になって消えますが、そうではなく永遠に続く感じです。
果てしなき連鎖
結局いったい何を表しているのか?というと、それは誰しも抱えているはずの心の闇。
深い悲しみのあまり「この広い世界に自分の居場所なんてない」と落ち込むこともあるでしょう。
まるで生きた屍になったような気分。自分を否定する感情ばかりが繰り返され、切りがない状態。
こうした感情の果てしなき連鎖を渦巻で表現しているわけですね。
どのような出来事がきっかけなのか?という具体的な説明はありません。
そのぶん聴く人にとってはそれぞれに感情移入しやすいでしょう。
心は空っぽ
now I feel so hollow and it's all my fault
just tell me where to go from here
出典: BURY ME/作詞:Masato Hayakawa 作曲:Ryo Yokochi
【独自和訳】
今は空っぽ それも自分のせい
ここからどこへ行けばいいのか教えて
【解釈】
「hollow」というのは空洞のこと。心にぽっかり穴が開いたみたい……ということですね。
しかもそう思う自分が悪いと責め続けている状態です。
前にも後ろにも進めず身動きがとれない気分。居場所がないだけでなく行き場所もわかりません。
自分を取り戻す方法は?
If only I could see myself like you see me
then maybe I could finally be the one I need to be
出典: BURY ME/作詞:Masato Hayakawa 作曲:Ryo Yokochi
【独自和訳】
もし君が見るように
自分を見ることさえできたら
ようやくなるべき自分になるのだろう
【解釈】
心が闇に飲み込まれたときはいったいどうしたらいいのでしょうか。そのヒントが示されます。
歌詞に登場する君が誰のことなのかはわかりません。ただ君という客観的な存在がいるわけです。
人は誰しも物理的に自分のことを外から見ることはできません。
とくに自己否定にとらわれているときは自分の殻に閉じこもっていることが多いでしょう。
でも客観的な第三者になって自分を見ることができたら、自分らしさを取り戻せるはず。
もちろん君は自分に害をおよぼす人物ではなく、温かく見守ってくれる存在だと考えられます。