アルバム『[(an imitation) blood orange]』に収録
人間・人生を肯定するメッセージ性の強い歌詞
今回紹介する『End of the day』は、Mr.Childrenの楽曲のなかでもメッセージ性の強い楽曲になっています。
収録アルバムは2012年に発売された『[(an imitation) blood orange]』。
前作アルバムは2010年に発売された『SENSE』。
この間に日本は、未曽有の大災害を経験しています。
2011年3月11日に起きた地震。
東日本大震災です。
Mr.Childrenもこの震災の影響を受けて、このアルバムに復興支援の曲を収録しました。
『かぞえうた』という曲です。
筆者の感想ですが、そのほかの曲にも地震に影響された歌詞があると思います。
人が窮地に立ったとき、自分自身はもとより他人の助けになれるだろうか?
そういったテーマが横溢しているアルバムです。
『End of the day』を聴いてみよう
彼ららしい爽やかなアコースティックナンバー
この歌詞は後からじっくり解説していきます。
まずは曲調の解説ですが、彼ららしいアコースティックギターが効いた楽曲になっていますね。
また、聴きようによってはパワーバラードのような壮大さも兼ね備えています。
Mr.Childrenの楽曲の特徴といえば、このアコースティックギターです。
名曲『名もなき詩』でも、そのサウンドは前面に出ていますね。
アコースティックギターをカッティングすると、パーカッションのようなリズム楽器に変貌します。
まさに「アコギは打楽器」と言えると思います。
シンセサイザーの使い方にも注目!!
もうひとつ、楽曲としての特徴点はシンセサイザーの使い方にあると思います。
ひときわ目立つ音がグロッケンシュピール。
綺羅星のようにキラキラしている音ですね。
バンドサウンドのなかで中々使われない楽器ですが、うまくシンセサイザーでシュミレートしています。
洋の東西にこの楽器をよく使うミュージシャンが二人います。
それはブルース・スプリングスティーンと浜田省吾の二人。
前者は名作『明日なき暴走』の1曲目『涙のサンダーロード』で使用しています。
数あるブルース・スプリングスティーンの曲でも、この曲はかなりおススメですよ!!
歌詞&ギターコードを解説
イントロ~Aメロ
F C Dm Am
F C B♭ Gsus4 G Gsus4 G
Cadd9 G7
目指したものが 自分とはあまりにかけ離れてて
G#dim Am7 Fmaj7
どうせあそこには 届くはずがないんだって吠える
Cadd9
「なんとかなるさ」「ケ・セラ・セラ」
G
「It's gonna be alright」
E7 Am7 Fmaj7 C
そんなフレーズさえも とんだ戯言に思える
出典: End of the day/作詞:桜井和寿 作曲:桜井和寿
自分の理想と自分の現実との乖離は日常茶飯事に起こります。
なんとか悲観的にならず日常を過ごしている。
それでも弱気になったときには紗に構えてしまう。
そんな人間の小ささがよく表れている歌詞ですね。
「ケ・セラ・セラ」とはフランス語で「なんとかなるさ」。
ドリス・デイが歌った、有名な曲のタイトルでもありますね。
次の「It's gonna be alright」は英語ですが、同じような意味になります。