デビュー3周年の欅坂46
「サイレントマジョリティー」で衝撃的なデビューを果たした欅坂46。
デビューから4年連続で紅白歌合戦出場、また3年連続で日本レコード大賞・優秀作品賞を受賞しました。
今回は「カップリング・アルバム曲」縛りです
欅坂46は、「サイレントマジョリティー」から、「黒い羊」まで、8枚のシングル曲をリリースしています。
また、「けやき坂46」の楽曲まで含めると、全部で89曲ありまして、選ぶとなるとなかなか大変です。
そこで、今回はある縛りをつけました。
シングル表題曲を外したのは、全部ランクインさせるとそれだけで8曲になってしまうためです。
シングル曲と比べると少し知られていないけれど紹介したい名曲というコンセプトで選びました。
また、今回の選曲とランク付けは筆者の独断です。
あらかじめご了承ください。
第10位~第5位
では、早速10位から5位までご紹介します。
第10位:I'm out
7thシングル「アンビバレント」のカップリング曲です。
曲名なっている「I'm out」は「立ち去る」という意味と、「辞めておく」という意味もあります。
歌詞に登場する英語を訳すと「もういいよ、やめた」という感じです。
歌詞を読むと、少し諦めに似たような感情が込められていることが見えてきます。
重々しい雰囲気で、自暴自棄ともいえるような強い言葉が並んでいますね。
欅坂46ならではといえる、クールな印象の楽曲です。
諦めのようにも感じられる歌詞ですが、恐らく出口の見えない現在への反抗を表しているのでしょう。
狭い世界に閉じ込められている状況から抜け出そうとしているのでしょうか。
自分が価値を見出せない場所から這い出して、新たな場所へと旅立つ。
歌詞中に登場する「天」という言葉からは、どこか神々しさが感じられます。
生きるために今属している場所へと反抗する主人公の姿が印象的です。
大人しく眠れよ
身の丈のベッドで
もう何もしなくていいんだ
空が見えないこの街で
時間だけ使い果たせ!
天の声が聴こえるよ
生きる価値もないのなら
That's all! I'm out
出典: I'm out/作詞:秋元康 作曲:湊貴大
第9位:大人は信じてくれない
3rdシングル「二人セゾン」の共通カップリング曲で、全タイプのCDに収録されています。
この曲には振りにとても印象的なパートがあります。
ひとつは横一列に並んで行われる「カノン」。
ドミノ倒しのような感じで左から右、右から左へポーズが切り替わっていく様はとても綺麗です。
もうひとつは、サビの部分のヘッドバンキング。
腕を組んで激しく頭を振る振り付けで、歌舞伎の「連獅子」を思い浮かべる方もいるかもしれません。
メンバーの腕を組んだポーズに、「見得」のような力強さがあるのです。
歌詞は欅坂46らしい、社会(大人)に対しての不満を歌ったものとなっています。
特にこの楽曲では思春期の孤独や苦悩といったものにフォーカスを当てています。
若者たちの抱える理解されないことに対する苦しみを欅坂46が代弁した楽曲といえるでしょう。