「君」と一緒に花火大会に来られなかった主人公
夜空に咲いた恋花火 君もどこかで見上げてますか?
今会いたくて恋しくて 遠回りしてやっと気づいた
出典: 恋花火/作詞:erica・nao 作曲:nao
ここでまたシーンが切り替わり、主人公が花火大会に来ている様子に戻ります。
どうやらこの主人公は「君」と一緒に花火大会に来ているわけではないようです。
「君もどこかで」といっているので、恐らく花火が見える位置に「君」はいるのでしょう。
しかし「どこかで」という言葉が入っているので、主人公は「君」の居場所を把握していません。
「君」は恐らく近くにいるのに、何らかの理由で一緒に花火大会には来られなかったのです。
なんだかとっても切ないシチュエーションですね。
「君」と一緒に花火大会に来られないことを悔しく思った主人公。
そこで初めて主人公は「君」のことが心から大好きなのだと自覚したのです。
告白することを決意した主人公
ただ切なくて言えなくて苦しかったよ
もう隠さない伝えたい ずっと君だけ見てたよ
出典: 恋花火/作詞:erica・nao 作曲:nao
「君」と花火大会に来られなくて、切ない思いをした主人公。
きっともう二度とこんな後悔はしたくないと思ったのでしょう。
きちんと自分の気持ちを伝えて「君」の恋人になりたいと強く思ったはずです。
自分の気持ちを伝えないままモヤモヤするのが、実は一番苦しかったりしますからね。
そこで主人公は勇気を出して「君」に告白しようと決意しました。
なんだかとても頼もしくみえますね。
告白する勇気がなかなか持てない人はたくさんいるものです。
しかし、この主人公を見ていると告白する勇気を分けてもらえそうな気がしてきます。
2番~ラストの歌詞
何も変化がない主人公の恋
いわし雲 通り雨
夏が過ぎ去っていく
出典: 恋花火/作詞:erica・nao 作曲:nao
「いわし雲」が広がる晴れの日や「通り雨」の降る日など、夏の日々を体感している主人公。
ここで「夏が過ぎ去っていく」という言葉に注目してみましょう。
この言葉には「告白できないまま毎日が過ぎていく」という意味が含まれているのだと推測できます。
毎日のように天気はコロコロと表情を変えている。
なのに、自分の恋愛は何も進展しないまま変わらない。
そんな焦りにも近いような気持ちがここで描かれているような気がします。
恋愛から逃げていた主人公
君の何気ない言葉にいつも心が戸惑い
嬉しくて傷ついて また舞い上がり
何もできなくて 逃げていました
出典: 恋花火/作詞:erica・nao 作曲:nao
好きな人の言葉で一喜一憂するのって"恋愛あるある"ですね!
自分に興味を示してくれるような言葉を言われたら、気分は最高。
反対に、冷たい言葉を言われたりしたら、気分は最低。
そんな気持ちのアップダウンを体験したことがある人はきっと多いはず。
この主人公も「君」の言葉で一喜一憂していたのでしょう。
そして、それに疲れてしまい恋愛が嫌になっていた時期があったのだと思います。
「君」との進展が何もなかった理由は、恋愛に疲れていたことが原因かもしれませんね。
「君」に告白するチャンスはたくさんあったけど…
君と出会って恋をして 初めて知ったホントの気持ち
たった二文字が言えなくて 私はいつも変われずにいた
出典: 恋花火/作詞:erica・nao 作曲:nao
「君」のことが好きでたまらない主人公。
頭の中にはいつも「好き」の二文字があるはずです。
しかし、そのたった二文字を「君」に伝えるとなると躊躇してしまうようですね。
「いつも変われずにいた」といっているので、今までにも躊躇した経験があったのでしょう。
要するに「君」に告白するチャンスはたくさんあったのだと思います。
しかし、怖気づいて結局自分の気持ちを伝えられないまま時間が過ぎたのだと推測できます。