タイトルにこめられた意味

【倖田來未/TABOO】歌詞に込められた意味を考える!タブーに縛られず閉ざされたドアを叩く理由とはの画像

タイトルにつけられたTABOOは日本語では「禁忌」「禁制」「法度」などと訳されます。 「禁忌」は単なる「やっちゃだめ」ではなく、清浄と不浄を区別し近寄ってはならないものに対する、強い意味の禁止です

宗教やある集団などにおいてそれをすることで、何かしら制裁が加えられるようなイメージです。 「宗教上のタブーを犯す。」 「その話はここではタブーだ。」 というように使われます。

倖田來未の歌う「禁忌」とはいったいどんなものなのでしょうか。

タブーとは

タブーという言葉にはどんな意味があるのでしょうか。みていきます。

TABOOの裏側

「TABOO」という言葉は強い禁止を意味すると同時に、禁じられたものが持つ隠微な魅力と誘惑をまとっています。

ひとは禁止されたことや、許されないことについて服従の気持ちを持つと同時に、反発への憧れを持つものです。

アダムとイブが禁断の実に手を伸ばしたように、TABOOはひとを常に誘惑しています。 服従と反発は諸刃の剣です。TABOOというタイトルにはそんな人の気持ちの危うさがかくされてます。

英語で始まるそのわけは

歌いだしが英語であることに意味があるのでしょうか。

歌いだしの意味についてみていきます。

体に直接ひびく意味

【倖田來未/TABOO】歌詞に込められた意味を考える!タブーに縛られず閉ざされたドアを叩く理由とはの画像

TABOOの歌詞の始まりは英語です。 英語で始まることで、歌詞の意味よりリズム感やメロディが直接に飛び込んできます。

少しきわどく、そして意味深な言葉を英語にすることで「TABOO」という言葉の持つ、背徳への誘惑を体で感じさせることに成功しているようです。

もし歌いだしが英語でなく日本語歌詞であったなら、「TABOO」という言葉のもつ怪しげなワクワク感をここまで引き出すことは難しかったでしょう。

歌詞にこめられた意味

【倖田來未/TABOO】歌詞に込められた意味を考える!タブーに縛られず閉ざされたドアを叩く理由とはの画像

歌詞の中の象徴的なフレーズをもとに、歌詞にこめられた意味を読み解いていきましょう。

抜け出したい、抜けられない

闇に包んでから escape
抜け出す先はいつものthat spot

出典: TABOO/作詞:Kumi Koda HIRO 作曲:HIRO

「闇に包む」というフレーズから、抜け出す先にTABOOがあることを示唆しています。

TABOOとわかりつつ、いつもの場所に向かって抜け出すことを止められない衝動と苦悩がこめられたフレーズです。

立ち去ることや出かけることを意味する「go away」ではなく、脱出や逃亡を意味する「escape」を使うことで、現在いる場所が閉じ込められた空間であることを表しています。

たくさんの鍵があらわすもの

秘密の鍵 どれで Open your heart

出典: TABOO/作詞:Kumi Koda HIRO 作曲:HIRO