ウルフ（CHiCO with HoneyWorks）は〇〇とリンク？気になる歌詞の意味を徹底解釈！

次に、男の子の目線で描かれた「ウルフ」の気になる歌詞の意味を徹底解釈します。

彼には、信じていた人に裏切られた悲しい記憶があるのでしょう。そのため、どうせ信じても裏切られると思っていて、人を信じることに臆病になっています。

そのため、嫌われるようなことは言わないように友達のふりをしている女の子を見て、無理をしていることに気づいているのです。

そのような友達の関係は長く続かず、何かあればすぐにはみ出してしまいます。彼女がいないところで悪口を言っているのを、彼は耳にしたのかもしれません。

男の子はそれでも信じ続ける彼女を見て、人を信じていた昔の自分を思い出したのでしょう。

泡のようにはかなく壊れてしまった記憶であっても、その傷を癒すことができずにいるのです。そんな気持ちを思い出させる彼女に「嫌いだ」と言っています。

傷ついて誰も信じられなくなった男の子のそばに、女の子は変わらずそばにいたのでしょう。

そんな彼女の存在に心が揺さぶられるため、「何様のつもりだ」という照れ隠しを口にするのです。

この「嫌いだ」は、前の「嫌いだ」とはまったく違います。

以前は、つらい記憶をえぐるような気持ちにさせる女の子に対しての怒りも込められていました。

しかし、ここではまた人を信じたくなるような気持ちにさせる彼女に対して、好きだという気持ちを感じ始めていることを隠すための「嫌いだ」なのだと思います。

また、裏切られたらどうしようという臆病な気持ちもあるのかもしれません。

男の子のことを信じ続ける女の子は、けっして人付き合いが上手いわけではありません。少し人とはずれていて、嫌われることも多いのでしょう。

そうやって傷つけられるたびに悲しい気持ちを味わっても、女の子は信じることをやめないのです。

「負けるな」は、男の子が女の子を信じて応援する気持ちが込められています。そこには、また人を信じようとする自分を応援する気持ちもあるのではないでしょうか。

どんなに信じあっていても、相手を傷つけてしまうことはあります。ただ、信じていればその傷はより強い絆になるのです。

「カヌレ」の世界観と深く結びついている「ウルフ」について紹介しましたがいかがでしたでしょうか。

1つずつではわかりづらくても2つのMVを合わせて観ることで、その物語をはっきりと理解できます。

楽曲を制作する際にここまでの意図を持たせて作れるのが、CHiCO with HoneyWorksの大きな魅力ではないでしょうか。

この記事を読んで彼女たちの音楽に興味を持った方は、ぜひ公式ウェブサイトもチェックしてみてください。