夢を頂いていたものの、行動には移せなかったのでしょう。
「~したい」「~したい」と言い続けて干からびた唇。
抱き続けてすっかり乾いてしまった夢を表現しているようです。
空のままの器
眺めていても満たされはしない
出典: Unlock/作詞:Nao'ymt 作曲:Nao'ymt
もしかして、器は心の例えなのではないでしょうか。
待っているだけでは、永遠に満たされません。
手にした地図を ただ指でなぞるだけ
出典: Unlock/作詞:Nao'ymt 作曲:Nao'ymt
行きたい場所への道筋はすでに立ててあるのです。
ここに向かえば欲しいものが手に入る。
しかし手でなぞって頭の中で想像するだけでした。
そんな時、どこからか声が聞こえます。
まだ今なら間に合う、飛び出そう、鍵を開けよう…と。
まだ間に合うと それは一体 誰の判定
出典: Unlock/作詞:Nao'ymt 作曲:Nao'ymt
これは誰でもない、自問自答しているように感じました。
「まだ間に合うよ、今行こう」という気持ちに対して
「間に合うって何を根拠に?無責任にそんな事言わないでくれ」という迷いなのではないでしょうか。
鍵はどこに?
いつから You lost who you are
閉じ込めたのは何を守るため
心に絡む蔦
鍵ならすでにきみの手の中に
出典: Unlock/作詞:Nao'ymt 作曲:Nao'ymt
過去に囚われ飛び出す事に躊躇(ちゅうちょ)しています。
しかし、まだ間に合うという根拠はあるのです。
そう、鍵は自分が手にしているという事にも気が付いているからです。
ここまで確信を持っているならば、あと必要なものはほんの少しの勇気だけ。
向かうべき場所は
忘れられない夢があった
あまり具体的には触れていませんでしたが、昔から抱えていた夢に向かっているのだと思います。
ずっと夢見ていた世界、別の道に進んだけれど何か満たされない日々。
今となっては夢も心も干からびかけていたけれど、「まだ間に合う」という声がどこからか聞こえてきます。
今あるのは、地図に描かれた道筋と、ここから脱出できる鍵のみ。
それさえあれば十分だ、今すぐに飛び出そう。
そんな瞬間なのではないのでしょうか。
三浦大知の経験も活かされている?
幼い頃から芸能活動を行う三浦大知は、このような状況に何度も遭遇した事があるのではないでしょうか。
もともとは男女のユニットで活動していたけれど解散して、ソロで活動する事になった時。
その芸歴は10代の頃からに及ぶため、おそらく何度も別の道を考えた事もあるでしょう。
その度に、自分は何をしたいのか、やりたい事が人に受け入れてもらえるだろうかという問いがあったと思われます。
この歌詞のように、抱いていた夢に思い切って飛び込む瞬間とは違いますけれども…。
彼の場合は歌とダンスという自分の好きな事を様々な手法で展開し、守り続けてきたのだと思います。
だからこそ自信をもって言える事だと思います。
鍵を開けろ!失敗を恐れずに飛び込もう!という事を。