好きな人から言われる一言は影響力があるものですね。
些細なことでも、気になって一日何も手につかないなんてこともざらにあります。
でもこの曲の主人公に至ってはただ好きだからという理由だけではありません。
一度離れてしまった事実があるから、そのときの想いを知っているからこその怖さがあるのでしょうね。
もう言わないでよね ポッケの電話
手放せなくなるよ
あなたの一言で 毎日が変わるの
出典: 想いあい/作詞:兼丸 作曲:兼丸
見てから何分と経っていないのに何度もケータイをチェックしてしまう。
これも恋をしている人にとってはあるあるですね。
毎日が彼次第というのも痛いほどわかるのではないでしょうか。
歌に願いを込めて
口ずさんだ この歌が
いつかきっと 報われることを願うばかり
出典: 想いあい/作詞:兼丸 作曲:兼丸
主人公はどんな歌を口ずさんだのでしょうか?
願いを込めるような様子から察するに、これは一人のときに歌った歌ではないでしょうか。
不安な気持ちはあるものの、表立って彼にはそれを言えない。
そんな気持ちが伝わってきます。
不安を強くさせるのは
もう行かないでよね 耐えられないの
あなたが他の子と
話してるところとか 一緒にいるところも
出典: 想いあい/作詞:兼丸 作曲:兼丸
好きな人が自分以外の相手と仲良くしているのを見るのは辛いものです。
これは一度別れたということがなくても同じですが、その事実が不安をより強くしますね。
愛想をつかれても 諦めないよ
急に来ても良いように
掃除をしておこう シャツも洗っておこう
出典: 想いあい/作詞:兼丸 作曲:兼丸
好きな人を振り向かせるためなら、自分のダメなところも直せると思えるもの。
一度愛想をつかされた主人公が彼のためにしっかりしようとする様子が描かれます。
「これで良い」が表すもの
憂鬱で時々 寝て日が暮れることが
未だにあるんだよ
それで良いんだけど もう良いんだけど
ため息混じりのこの場は
これで良いんだねと とは言うんだけど
だけど本当はね もう
出典: 想いあい/作詞:兼丸 作曲:兼丸
彼と別れたとき、主人公は憂鬱で寝て過ごすような日が多々あったようです。
そして彼が戻ってきた今も、「また離れていってしまうのではないか」という不安からそんな気分になることがあるのでしょう。
しかしそれを「これで良いんだ」という主人公。
これは自分がその苦痛を味合わなければいけないぐらいのことをしたということでしょうか?
または、それだけ彼の大切さが身に染みてわかったということではないでしょうか。
生涯を共にしたいという願い
たった今 囁いた
ただいまが聞こえる場所で
それから 傷んだ髪をほどく先へ
あなたと夢見た先で
出典: 想いあい/作詞:兼丸 作曲:兼丸
ここで主人公が思い描くのは彼と一緒に暮らす様子です。
彼の「ただいま」が聞きたい。寝る前に髪をほどくときも傍にいてほしい。
夫婦としての生活を連想させるこれらは、生涯を共にしたいという主人公の願いの表れでしょう。