明日がきっと来ると信じて
明日を 明日を 待ちわびながら
可愛い色つけた 蕾のように
心は 心は ただひたむきに
どんな瞬間も そっと感じている
雨上がりの夜明けには どんな涙も渇くかな
出典: あしたいろ/作詞:Kenji Tamai・Izumi Soratani・Hidenori Tanaka 作曲:Masaki Ishihara・Kenji Tamai
真っ直ぐに前を見ていれば
今日が終われば明日になって、その明日にも次の日がある、こんな当たり前が続かない不安を消すためには涙も必要です。
一途に咲くことを待つ蕾は、雨が上がればきっと明るい花を咲かせてくれます。そんな強さが自分にもあれば、涙を止めることができるかもしれません。
“どんな涙も渇くかな”の“渇く”が切ないですね。洗濯ものが乾く乾燥ではなく、喉の渇き。“水分が無くなったので水が欲しい”という思いが残ってしまう渇きです。
明日が来ないこと、迷路に迷い込んだ自分の命のこと、心残りが無いなんて自分に嘘はつけません。
けれど涙で打ち消した不安に押しつぶされない心は、再び前を向き始めます。
ああ、時計の針はもう 次へ 次へと急かす
誰かのためにまた 泣いて 笑って 忙しい日々で
何処へゆくの 此処でいいの?
出典: あしたいろ/作詞:Kenji Tamai・Izumi Soratani・Hidenori Tanaka 作曲:Masaki Ishihara・Kenji Tamai
焦らなくてもイイからね、なんて優しい言葉をかけてもらっても、時計の針は止まりません。
気遣いはうれしいはずなのに、素直に受け取れない自分はマイナスの方向へどんどん進んでしまいます。
決められた予定が迫ってくれば、心だけが空回りを始めます。ついていかれない身体がもどかしくて、焦る気持ちが膨らんでいくだけ。
自分の心が納まる場所さえも見つからないまま、今日が終わります。でも歌はここで終わりません!
祈りは明日のために
明日は 明日は どんな空だろう
晴れでも嵐でも 陽はまた昇る
明日へ 明日へ また手を伸ばす
誰もがせつない祈りの中で
雨上がりの夜明けには どんな涙も渇くから
出典: あしたいろ/作詞:Kenji Tamai・Izumi Soratani・Hidenori Tanaka 作曲:Masaki Ishihara・Kenji Tamai
渇く涙の後ろには愛と希望が
自分がどんなに苦しんでいても明日が来ます。明日があるから自分も生きることができます。
ドラマの最終回は病を乗り越えた主人公の姿を見ることができました。命を明日へ、そのまた次の明日へつなぐために「あしたいろ」が響きます。
涙が渇く時がくるのを不安に思う気持ちは、“どんな涙も渇くから”の確信に変わりました。流せるだけ流した涙の後に夜明けがやってきます。
涙を止めたのは自分の意志です。涙は渇きました。渇いた涙を祝福するように愛が明日を引き寄せます。希望が2人のために拍手を送ります。
最後に
言葉の裏に込められた想いは一言では表せません。ひらがな5文字の「あしたいろ」を「あたしいろ」に染め変えるために沢山の涙をながしました。泣いたのは自分1人ではありません。
大勢の人が涙を共有することで、現実の苦悩や見えない不安を消すことが可能になりました。
1日1日の積み重ねの退屈さに、うんざりすることがあるかもしれません。でもそれはとても恵まれたこと。
今日が終わり再び明日が来て、同じ暮らしが続く幸せに感謝することを気づかせてくれた「あしたいろ」
歌い継がれる歌に認定します。
明日を自分の色にできる幸せを、安田レイさんの声で実感できたことに感謝です。
次はやはりひらがな5文字の「きみのうた」にも向き合いたいですね。2018年も「大切な気づき」を教えてくれる歌を聴かせてくれることを、期待しています。
もう一つ安田レイさん情報です。毎週水曜日の深夜、日付が変わってからの時間帯に、安田レイさんがパーソナリティを担当するラジオ番組があります。
目の前にいる安田レイさんの美と声に惹かれて、ゲストとの話が弾む様子は深夜ではもったいない明るさがあります。
今は様々な形態でラジオを聞くことができるので、ぜひ安田レイさんの声に会いに行ってください。
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