「最期の川」MVも泣ける

「最期の川」のMVは、大杉漣(父親)松原汐織(娘)によるドラマ仕立てになっています。映画とはまた違った、もう一つの「象の背中」です。

MVも涙なくして見ることができない、親子愛が描かれています。底に流れるCHEMISTRYの歌声が、余計涙をそそるのです。

歌詞から紐解く「最期の川」

【最期の川/CHEMISTRY】死を前に「生まれてよかった」絶対泣ける映画主題歌!歌詞・MVを公開!の画像

「最期の川」作詞:秋元康/作曲:井上ヨシマサ

ここからは歌詞から歌の真意を紐解いてみたいと思います。

映画のあらすじを知った上で歌詞を読み返すと、余計涙が止まらなくなります。

さすが秋元康!AKBグループのプロデュースしている人とは思えないほど、人生の末期を迎えた人の心情を描いています。

死にゆく者の涙

なぜに空見上げるのだろう?
どこかで立ち止まる度
誰にも話せない悲しみを
心が話しかける

出典: 最期の川/作詞:秋元康 作曲:井上ヨシマサ

空を見上げるのはきっと、涙がこぼれないようにしているんですね。

死にゆく者は自分の命の終わりに涙するだけではなく、残された人たちのためにも涙するのです。

愛する人の幸せを願う

「幸せだった?」なんて
聞かないでくれ 愛しき人
腕に抱きしめて 僕が聞きたいよ
君が幸せだったか?

終わらない道はきっとない
見送る人 涙拭いて
背中見届けて 僕は1人きり
この川を今渡る

出典: 最期の川/作詞:秋元康 作曲:井上ヨシマサ

死ぬ間際になっても、自分のことより残される愛する人のことを思う気持ちが、痛いほど伝わってきます。

愛する人を残して、1人「三途の川」を渡る悲しさ……歌詞を読むだけで涙があふれてしまします。

想像してみてください。

自分の命があとわずかだったら、あなたは何をしますか?きっと一番愛している人の幸せを願うでしょう。

悟りを開いた人、死期を悟った人だからこそ、最上級の愛を注ぐことができるのです。

先に逝く者の思い

僕がいなくなった後は
時々 空見上げて

君のことを ずっと
太陽の近くで見守ってる

姿かたち
見えなくても
きっと君は 感じる
目を閉じれば
懐かしいぬくもり
そう 孤独を包む
僕は陽射しになる

出典: 最期の川/作詞:秋元康 作曲:井上ヨシマサ

巷にはたくさん「愛」を歌った歌があります。

恋人同士、夫婦、家族、ともだち……いろいろな愛の形があるけれど、死にゆく者が残された人への愛を歌った歌はあまり聴いたことがありません。

「最期の川」は、残された愛する人のことを最期まで思い続けながら三途の川を渡る人の歌なのです。

これだけ深い、そして重いテーマが込められた歌は10代、20代の若いアイドルでは歌いこなせません。

さまざまな経験を積んだCHEMISTRYだからこそ、歌い上げることができるのです。

これからのCHEMISTRY

本格的に再始動したCHEMISTRYは、5年ぶりに全国ツアーを開催します。

復活を心待ちにした全国のファンに、彼は再び美しいハーモニーを届けます。

2018年もCHEMISTRYの活躍に期待したいですね。

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