グッドモーニングアメリカ「アブラカタブラ」とは?
「アブラカタブラ」は2014年1月8日に発売されたメジャー1stシングル『イチ、ニッ、サンでジャンプ』に収録された楽曲です。
2014年10月22日に発売されたアルバム『in トーキョーシティ』にも収録された本作。
歌詞にはどんな意味が込められているのでしょうか。
まずはそのMVから見ていきましょう。
ライブの臨場感と強いメッセージ性を兼ね備えた「アブラカタブラ」のMV!
非常に強いメッセージ性を持つ歌詞の「アブラカタブラ」。
そのMVはライブ映像を使った臨場感溢れるものでありながら、大写しの文字が言葉をダイレクトに視聴者に届ける一作。
一度見ると忘れられないMVですね。
見るとよりその歌詞が気になってくるはずなので、早速歌詞解釈に移ります!
グッドモーニングアメリカ「アブラカタブラ」の歌詞を解釈!
グッドモーニングアメリカの「アブラカタブラ」は、平成という時代に問題提起するような歌詞の楽曲です。
今だから聴きたい、今だから考えたいテーマがたくさん詰まったこの歌詞。
社会派の歌詞は苦手という方も、共感できる部分や気づかされる部分がたくさんあると思うので、ぜひ最後までお付き合いください。
では、歌詞を徹底的に解釈していきましょう!
技術だけが進歩していく中で問題が起こっていく
文明開化もうずっとし続けている
それに比べ倫理モラル遅れをとる
テレビでは不祥事で謝罪する
腹切る覚悟なき代表者映る
出典: アブラカタブラ/作詞:金廣真悟 作曲:金廣真悟
インターネットが普及し、SNSでは誰もが思い思いの声をあげている現代。
筆者が書いているこの記事もそうですね。
技術革新やそれに伴う文化の変化が続くのは決して悪いことではないが、それと一緒に倫理観やモラルはアップデートされているだろうかということが問いかけられているのですね。
インターネットやSNSが普及したことによるいじめや悪意ある誹謗中傷、詐欺など生まれなくていい問題も生まれてしまいました。
無責任な書き込みなど、ネット上では簡単に消せる気がする人も多いかもしれませんが、だれかが見ていればどこかに残されていてもわからないもの。
そして、人の心に残った傷は一生消えないものですね。
また、テレビでは日々どこかの不祥事などで謝罪する人々が映るという歌詞。
多くの被害者が出るような案件であっても、その謝罪の言葉に重さがない、上は結局責任を取る気はないように感じてこの歌詞に書かれているようですね。
ネット上の書き込みなど軽いと思っていた言葉が重い事態に繋がってしまったり、重い謝罪が軽く扱われているように感じたり。
技術革新が進み、情報が溢れる世の中で、倫理観やモラル、言葉の重みを考えさせられる歌詞ですね。
社会も問題だけど、自分も...
平成
いつの間にか
改元してから四半世紀
hey!
生活的には
随分進化した様に見えるぜ
NO
俺はどうなの?
NO
心が楽な方
NO
逃げてばかり
アブラカタブラ
マーラ消し去って
出典: アブラカタブラ/作詞:金廣真悟 作曲:金廣真悟
平成に変わって四半世紀と書かれていますが、2014年の楽曲なので、現在はさらに4年経っているわけですね。
歌詞の通り生活は家具にもAIが搭載されるような時代になりどんどん便利になっていきますが、前の歌詞の問題に関しては相変わらずですね。
そして、社会のことから、自分のことへとスポットを変える歌詞。
この歌詞で気になるのは「マーラ」の意味という人が多いのではないでしょうか。
マーラとは仏教において、釈迦の悟りを疎んで妨害した魔神。
煩悩の象徴とも言われていますよね。
煩悩を取り払って頑張りたいのに、楽な方ばかりへ逃げてしまう自分。
そんな自分を変えられる魔法の呪文があればいいのにという歌詞。
社会にももちろん問題はある、しかし、問題があるのは自分もということですね。
老いも若いもどっちもどっち
今日も駅のホームで人溢れている
中高生大声で携帯片手に騒いでる
「最近の若いもんは」と初老のスーツ
唾吐き捨てながらよく言えたもんです
出典: アブラカタブラ/作詞:金廣真悟 作曲:金廣真悟
「最近の若いもんは」と言ったこと、言われたことはありますか?
この歌詞では舞台は駅のホームですが、電車の中でも騒いでいる若者はいますよね。
そんな場面を想像していただければわかると思いますが、そんな若者たちに対して先ほどのセリフを聞こえるボリュームでひとりごちる男性。
ただし、公共の場で唾を吐きながら。
騒ぐ学生と唾どちらが嫌ですか?
人それぞれ意見はあると思いますが、マナーなのでどちらも嫌と思う人がいるということは、正解はどっちもどっちということ。
鋭いですよね。
そして、サビの歌詞に繋がっていきます。