同曲のPVは、解散後『深夜枠』が発表されたさらにあと、2013年2月に発売された映像作品「Golden Time」で観ることができます。
もちろん、東京事変のファンなら必見の仕上がりになっており、特に注目したいのは曲の後半。
国立競技場でしょうか、オリンピックの開会式さながら、メンバーが競技場のトラックを行進して登場してきます。
よくよく見てみると、掲げる「INCIDENTS TOKYO(東京事変)」のロゴや服装が異なっているのがわかりますね。
これは彼らの各ライブの衣装(もしくはそれにまつわる衣装)と、そのライブで使用されたロゴ。
例えば最初の衣装は2011年のライブツアー「Discovery」で着用していたものですし、次に続くのは2010年のライブツアー「ウルトラC」で販売された「ニッポニア ジャージ」を着用したメンバーたち…。
手旗を国旗に使うユニークさ
PV中にちらりと映る国旗に見立てた旗にも注目を。
東京事変および椎名林檎のライブではおなじみの手旗が、国旗さながら風になびきながら並んでいます。
Bon Voyage、Discovery、ウルトラC、DOMESTIC! Virgin…。
衣装、ロゴ、手旗。東京事変の歴史を感じるすばらしく粋な演出に、ファンなら思わず涙してしまうのではないでしょうか。
PVの最後はどういう意味?
PVも終わりがけになった頃、「ただならぬ関係」がフェードアウトしていくと同時に画面に映し出されるのはラブホテルの一室。
そこには、「この曲染みるわー」と呟く中年男性と、隣で肌を寄せる女性の姿があります。
なぜ最後にラブホテル?と思いますが、これは同曲を日常に落とし込んだシーンと捉えられるのです。
歌詞に綴られているように、日常の些細なシーンにおいて東京事変の楽曲を沿わせることで、彼らの楽曲は永遠になる。
そんな「何気ない毎日に寄り添うBGM」として、ラブホテルのシーンを介入させていると考えられます。
「AND THE BEATS GOES ON」の意味とは
そして、PVの冒頭から登場する「AND THE BEATS GOES ON」の電飾文字。意味は、「そして音楽は続く」。
「能動的3分間」のこんなフレーズを思い出させます。
When I'm gone,take your generator
Shock!
Raise the dead on your turntable.
Up,up and away!
出典: 能動的3分間/作詞作曲:椎名林檎
「我々が死んだら電源を入れて
君の再生装置で蘇らせてくれ
さらばだ!」
彼らが解散しても、わたしたちが彼らの楽曲を再生するたびに東京事変は蘇り、音楽は廃ることなく続いていくのです。
これが東京事変がわたしたちに贈った最後の曲「ただならぬ関係」です。
無料で音楽聴き放題サービスに入会しよう!
今なら話題の音楽聴き放題サービスが無料で体験可能、ぜひ入会してみてね