東京事変
2003年、それまで順風満帆であった椎名林檎はスランプに陥っておりました。
そんなスランプを抜け出すために考えたのが、誰かのために楽曲を制作するということ。
そんな考えのもと、交流のあった演奏者たちを集めて結成されたのが東京事変でした。
ご存知の通り、元々非常にハイレベルな環境で音楽制作をしていた椎名林檎。
東京事変のメンバーとして招集された演奏陣も、彼女の力量と遜色ない程の凄腕プレイヤーばかりでしたね。
初めて彼らの演奏を見たり楽曲を聴いた際、感動を覚えた音楽ファンもきっと多かったことでしょう。
解散
結成当時より期間限定のつもりのプロジェクトであった東京事変。
2012年、「事変は来る閏日解散致します」と宣言しました。
有言通り解散となりました。
しかしその後も、それぞれに研鑽を積み続けていた各メンバー。
各々様々な名アーティストのバックミュージシャンやプロデューサー、そして自身もプレイヤーとして。
この8年間、常に音楽シーンの第一線で活躍をし続けていました。
そんな彼らによる、2020年の再結成。
文字通り、涙が出るほど嬉しかった、という方もきっと多かったのではないでしょうか。
楽曲製作
それぞれがそれぞれにプロフェッショナルの音楽家であるメンバー。
その個性を活かすため、椎名林檎が作った芯にメンバーが肉付けしていく作曲スタイルがとられています。
ここで簡単にですが、メインとなる東京事変の5人のメンバーについて軽くご紹介しておきましょう。
メンバー
椎名林檎
まずはボーカル、ギター、ピアノを担当する椎名林檎。
1998年のデビュー以来、常に第一線を走り続けるシンガーソングライターです。
他のアーティストへの楽曲提供やプロデュースも精力的に行う彼女。
熱が入りすぎて時に裏方に戻りたくなってしまうというクリエイター気質な部分もあるようです。
東京事変の楽曲は、ほぼすべて彼女が製作しています。
刄田綴色
そしてドラムス担当の刄田綴色。
スタジオミュージシャンとしても活動しており、過去にはくるりや中島美嘉などのバックバンドを務めました。
意外にも石見神楽の演舞が得意。
「喧嘩上等」や「今夜はから騒ぎ」のPVではそれを活かし、華麗な姿を披露しています。
亀田誠治
ベースの亀田誠治は、多くのミュージシャンから愛されている凄腕ベーシストですね。
椎名林檎との出会いはなんと1998年。実は彼女と最も古くから付き合いのある人物なのです。
バンド結成前からアレンジャーを担当していました。
また音楽プロデューサーとしての顔も持っています。
これまでに平井堅、スガシカオといったアーティストの楽曲製作、編曲、プロデュースを行ってきました。
さらにベーシストとしても敏腕。高い演奏技術を誇ります。
東京事変では「ベースでメロディを弾く」という演奏法を見せ、多くのベーシストを驚かせました。