加藤ミリヤ【このままずっと朝まで】歌詞の意味を独自解説！罠にハマった？“嘘の恋人”ってどういう状況？

2007年2月リリースの8枚目シングル「Eyes on you」は、加藤ミリヤ19歳時のもの。

「このままずっと朝まで」はB面に収録されています。

同年、彼女は6月に10枚目のシングル「Love is...」をリリース。

このシングルの中にも「このままずっと朝まで」がリミックスバージョンとして収録されています。

この曲はメッセージ性の強い楽曲として愛され、女性にパワーを与える楽曲です。

「このままずっと朝まで」は上動画の「Everyone Falls In Love」をサンプリングしています。

Tanto Metro & Devonteが1999年にリリースした楽曲です。

こちらも、「このままずっと朝まで」同様に明るさを感じる失恋ソング。

加藤ミリヤは、ダンスホール・レゲエのこの曲を上手くアレンジしています。

ポップでありながら軽すぎない、という彼女独特の楽曲に仕上がりました。

「このままずっと朝まで」は、音楽を幅ひろく取り入れる彼女のスタイルが現れた一曲でもあるのです。

それでは、早速歌詞を解説していきましょう。

突然、恋に落ちる経験は誰にでもある。

彼女は「一目ぼれ」は1回だけのものではないといっています。

心にずきんとくる感情は、時々訪れるものなのです。

彼女は、本気で恋人になろうとしている訳ではありません。

この恋は、一晩限りになるかも知れない冒険です。

危険なものと知りながらも、自ら魅力的な罠に落ちていく。

カウンターで視線を向けている男性、彼はきっと遊びの恋を探しているのでしょう。

当然、彼女もそんなことは十分承知。

空想的なシチュエーションで、彼女の胸の高鳴りが聞こえてくるようです。

そして彼女は、自分から声をかけようとします。

「私も遊びだから」そんな気持ちを伝えるための行動です。

ここで、出会った彼は彼女にとってストライクの男性だったのでしょう。

いたずらな恋と思いつつも、心が大きく震えています。

彼とのやり取りはありきたりなものです。

夜の常套句ともいえるやり取り。

しかし彼女は心の中で前置きはもういいから、と語るのです。

クラブやバーでナンパされる女性の実像が垣間見えます。

何度も同じような会話を繰り返ことに、少々うんざりしているのではないでしょうか。

回りくどい会話はいらないというのが女性の本音です。

二人は本当の恋人ではありません。

けれど、甘い言葉を囁いて本当の恋人のように過ごしたいと思っています。

彼女にとって一夜の恋は幻のようなもの。

だから、彼との時間の中で何度も幸せを感じたいと願っています。

彼女は、どんどん彼に夢中になり心のブレーキが壊れそうです。

遊びと割り切った無言の了承の上の恋…。

今さら本気で好きになったとは言い出せません。

付き合おうといっても、きっとうまくいかない恋なのです。

彼女は全てわかっているからこそ、朝までの時間を大切にしたいと思っています。