酷い仕打ちをしてきたくせにあなたは
まだ自分を守ろうとするの
でもあなた以外じゃ満たされぬことも本当よ
ああ、嫌になるわなるわ
出典: 美しい仕打ち/作詞:川谷絵音 作曲:川谷絵音
主人公をここまで傷つけたのは「あなた」という人物。
それなのに「あなた」は自分自身を守ろうとして、苦しんでいる主人公に寄り添おうとしないようです。
これは筆者の想像ですが、主人公は「あなた」に浮気をされたのではないでしょうか?
主人公は「あなた」を凄く信頼していたのでしょう。
信頼していたのに裏切られた。
こんなに傷ついているのに「あなた」は自分のために言い逃ればかりしている。
絶望的な気分になってしまいますね。
でも、そんな「あなた」に依存してまだ愛を求めてしまっている自分がいるのも認識しています。
この「傷つくのを分かっているのに、好きな気持ちが湧いてしまう」とういう状況。
主人公は「上手く乗り越えられない自分の不器用さ」や「辛い今」に嫌気がさしているようですね。
私が悩んだ末に導き出す「答え」
満たされない愛情
楽に生きること
雑に生きること
蒼色が侵食しても気にしない
ああ、少ない愛で満たされぬ
私って何なの
出典: 美しい仕打ち/作詞:川谷絵音 作曲:川谷絵音
ここでは、真面目な性格の自分に「もっと力を抜いて」と言い聞かせているのだと思います。
「蒼色」はブルーな気持ちになってしまうこと。
辛い出来事があっても深く悩まず、気楽に乗り切ろう。
そんな意味合いではないでしょうか。
強い自制心を感じられますね。
ですが後半のフレーズでは、愛情不足に陥っている自分を認識しているようです。
他人に迷惑をかけないように必死に我慢して、でも結局は愛情に飢えて苦しくなっている。
私って何してるんだろう…?
私の存在っていったい何なの…?
そんな心の声を表現しているのではないでしょうか。
<※1番の繰り返し>
酷い仕打ちをしてきたくせにあなたは
まだ自分を守ろうとするの
でもあなた以外じゃ満たされぬことも本当よ
ああ、嫌になるわ
出典: 美しい仕打ち/作詞:川谷絵音 作曲:川谷絵音
先ほどのフレーズから、愛情不足に苦しんでいることが読み取れましたね。
そう考えてこのサビを見ると、より切ない気持ちが感じられるのではないでしょうか。
「愛されたくてたまらない」状況なのに、この仕打ちはあまりに酷です…。
導き出した答えとは?
私だけでしょこんなに好きになったの
他の女に代われないでしょ
嫌いになるの今はやめとくからって
本当よ
ねえ今だけなんだから
出典: 美しい仕打ち/作詞:川谷絵音 作曲:川谷絵音
もう一人の女性よりも自分が特別な存在。
そんな確証を得たくて問いかけているのでしょう。
そして、主人公に酷い行いをした「あなた」を嫌いにならない…つまり許すと言っているのでしょうか?
自分が1番であれば二股されてもいい。
そんな意味に読み取れます。
これが「あなた」への愛情を断ち切ることのできない主人公の導き出した答えなのかもしれません。
でも「今だけ」という言葉が引っかかるのは筆者だけでしょうか?
「今だけ」なら、将来は嫌いになる可能性があります。
いつか「あなた」が主人公に夢中になったときに手をひるがえして振ってしまう…。
これが主人公から「あなた」に向けた「美しい仕打ち」なのかもしれません。
そんな展開も解釈の1つとして想像できますね。
「あなた」を愛し抜く
これが私の選択
それだけじゃダメだってこと
わかってるからめんどくさいの
あなたに生きること
ねえ生きてもいい?
私ってこうなの
出典: 美しい仕打ち/作詞:川谷絵音 作曲:川谷絵音
ここでは「あなた」にのめり込むことを表現しているのだと思います。
自分の出した答えが「必ずしも幸せになれる訳でない」と分かっているのではないでしょうか。
それでもいいから「あなた」を中心に生きていきたい。
湧き上がる愛情のままに行動したい。
私ってこういうどうしようもない女なの。
そんな心の声が表現されているのではないでしょうか?