楽曲について
aikoを迎えたコラボ曲
本楽曲はデビュー30周年記念アルバム「TOKYO SKA TREASURES~ベスト・オブ・東京スカパラダイスオーケストラ~」に収録されています。
ゲストボーカルに迎えられたのはaiko。
彼女の伸びやかな歌声と軽快なオーケストラが織りなす二つと無いハーモニーが体感できます。
また、本楽曲は朝の情報番組のテーマ曲にも起用されています。
一日の始まりに相応しい目の覚めるような爽やかなメロディに日々を過ごす元気がもらえるようです。
一日は夜によって区切られます。
カーテンは一日の最後に閉じる幕。そして同時に朝を迎える為に開く幕でもあるのです。
作詞を担当した谷中敦はこのようなコメントを残しています。
カーテンを開け、光り輝く朝へと歩き出す。歌詞にはそんな情景が描かれます。
意味を深く解釈していきましょう。
笑顔が輝くMVにも注目
サザンオールスターズなど数多くのアーティストの作品に携わっています。
曲の進行と共に移り変わっていく、aikoの多彩な表情に目が離せなくなるようです。
最後には笑いあうメンバーたちの様子も映っており、その微笑ましい姿は見ているだけで笑顔になれます。
あなたとの別れ
悲しみに気づく
ほんの少し前に 見ていた夢は
もう思い出せない朝
出典: Good Morning~ブルー・デイジー feat. aiko /作詞:谷中敦 作曲:沖祐市
カーテンから差し込む日差しに目を覚ます、そんな朝の光景が描かれます。
先ほどまで確かに夢を見ていたのに、その内容が思い出せない。
誰もが覚えのある経験でしょう。
歌詞に書かれる「夢」は二つの意味を持っています。
実際に主人公が眠りの中でみていた夢と、過ぎ去ってしまったこれまでの夢のような日々です。
その日々がどんなものだったのかは、続く歌詞で触れられています。
あなたがいないと 片目を閉じて
暮らしているみたいです
片目 瞑っても 歩けるけれど
バランスが とれないのかな
出典: Good Morning~ブルー・デイジー feat. aiko /作詞:谷中敦 作曲:沖祐市
主人公は長く一緒にいた人物との別れを経験したのでしょう。
おそらく恋人のような人だったと推測できます。
これまで当たり前のように側にいた人がいなくなり、心にぽっかり穴が空いてしまったかのよう。
歌詞はそんな心を巧みに表現しています。
視界の半分が見えなくなってしまったように、不便で少し心許ない。
別段日常生活に支障は無いけれど、思うようにいきません。
心も体もなんだか調子が狂うようです。
主人公の置かれている状況が分かりやすく伝わってきますね。
哀しいこと
起こってすぐ気づいたの
私たち幸せだったね
出典: Good Morning~ブルー・デイジー feat. aiko /作詞:谷中敦 作曲:沖祐市
何気ない日々がどれほどに掛け替えないものだったかは、失ってから気付くものです。
主人公もまた、これまでの毎日が満ち足りていたことに、別れを経て初めて気づいたのでしょう。
希望を探す
Blue Daisy
Good Morning Happy Day
Blue Daisy 大好きだった
哀しみは運命のカーテン
新しい朝 迎えようよ
朝が来ない 夜はないわ
出典: Good Morning~ブルー・デイジー feat. aiko /作詞:谷中敦 作曲:沖祐市
歌には何度も登場する花の名前があります。
ブルーデイジーの花言葉は「幸福」です。また、「希望」や「平和」といった意味も持ちます。
主人公の前に立ちはだかる現実。それに反してサビの歌詞は明るく前向きであるようです。
幸せな日々に告げるおはようには、悲しみを乗り越えて一歩を踏み出そうという気持ちが表れています。
冒頭で紹介したコメントで、谷中はカーテンは日々に区切りをつける幕であると言っていました。
悲しい出来事は人生の中で一つの区切り。
物語が終わり、また新たな続きが描かれるための一段落なのです。
別れという辛い経験も、そんな風に捉えることで前向きになれます。