Superflyの最高傑作『愛をこめて花束を』
Superflyは2007年にメジャーデビューを果たしたアーティスト。
元々は2人組のユニットでしたが、2007年相方の多保孝一が表舞台を引退したため、現在はボーカル越智志帆のソロプロジェクトとして活動中です。
153cmの小さな体から出ているとは思えないほどのパワーある歌声と、圧倒的な表現力が特徴です。
Superflyの代表曲『愛をこめて花束を』
Superflyの最大のヒット曲で、代表曲の1つでもある『愛をこめて花束を』。
Superfly4枚目のシングルで2008年にリリースし、直後の週間オリコンチャートでは13位でしたが、日が経つにつれてぐんぐん人気が上がっていきました。
ドラマ「エジソンの母」の主題歌に起用されていたことも、大ヒットの理由の1つでしょう。
『愛をこめて花束を』は発売前からライブでよく歌われていた曲で、「エジソンの母」のプロデューサーは『愛をこめて花束を』を聴いてSuperflyにオファーしました。
『愛をこめて花束を』からSuperflyを知り、Superfly=『愛をこめて花束を』という印象の人は多いのではないでしょうか。
この楽曲を作るにあたり越智志帆は、女性が花束を渡す心情を理解するべく、自らブーケや小さな花束を作って作詞にあたりました。
『愛をこめて花束を』の歌詞に迫る!
歌詞から伝わる再会
『愛をこめて花束を』は紆余曲折の後に再会を果たした二人を描いています。
有名なサビ部分だけではわかりづらいですが、歌詞内には再会を連想させるワードがいくつも登場します。
二人で写真を撮ろう 懐かしいこの景色を
あの日と同じポーズで おどけてみせて欲しい
出典: https://twitter.com/utakotobot/status/911705927824269312
ここでは【懐かしいこの景色】【あの日と同じ】というワードが再会を連想させますね。
私は泣くのが得意で 最初から慰めを当てにしてたわ
何度も間違った道選び続けて 正しくここに戻ってきたの
出典: https://twitter.com/songsong_bot1/status/909648035176525826
【何度も間違った道】からは、花束を渡している相手ではない人を選んでいた過去があることがわかります。
慰めを当てにするという言葉からは、フラれる度に相手に泣きついていたという解釈ができます。
恋愛をテーマにした曲の歌詞で、こんなにもストレートに【泣くのが得意】や【慰めを当てにしていたわ】というワードが出てくることはありません。
最後の最後に相手を選んだからこそ、素直な気持ちをストレートに伝えることができるのでしょう。
どんな理想的な相手を見つけても、最後には1番愛する人の元へ。
赤裸々な感情を真っ直ぐ歌詞に出すことで、曲の美しさをさらに高めているような気がします。
つい口ずさみたくなるサビ部分の歌詞はツンデレ?
この曲の最も有名なポイントで、誰しもが歌えるサビ部分の歌詞を見ていきましょう。
サビではタイトルにもある、愛を込めて花束を渡すシーンが描かれています。
愛をこめて花束を 大袈裟だけど受け取って
理由なんて訊かないでよね
今だけすべて忘れて 笑わないで受けとめて
照れていないで
出典: https://twitter.com/gasyo_school/status/913353742560378880
花束を渡すシーンは、プロポーズを連想しますよね。
【理由なんて訊かないで】の部分からは、恥ずかしいから訊かないで、愚問でしょうという、少しツンデレな印象を受けます。
ドラマチックなこの部分は、聴いているだけで花束を渡す光景が頭の中にスッとイメージできます。
ボーカルの越智志帆は、この部分をダイナミックに歌い上げていますが、パワーある歌声で歌い上げるからこそ伝わる歌詞なのではないかと思います。
歌詞を見ていると、登場する女性像は少し強気な印象を受けます。
切なく繊細に歌うよりも、声を張り上げて、この気持ちを聞いてくれ!という強い意志を感じずにはいられません。