フィットネスジムとのコラボソング
日本の2人組女性ラップ・デュオのchelmico。
2014年にデビューしました。
コマーシャルでも彼女たちの楽曲が使われている、人気デュオです。
今回解説する「Limit」は2020年2月に配信がスタートした楽曲。
全国に300以上の店舗があるフィットネスジム「JOYFIT」とのコラボソングとなっています。
体力的にも厳しく、通いづらいイメージのあるフィットネスジム。
その印象をこの曲によって変えていこうというプロジェクトからこのコラボが始まったそうです。
歌詞の中でも「面倒」という感情を吹き飛ばすような印象のある言葉が出てきています。
「ジムにいこう」と背中を押してくれるような楽曲になっています。
もちろんジムに関係なく、多くの人が共感できるような歌詞です。
それでは、この「Limit」の歌詞について解説していきましょう。
徐々に前向きに
どうしたらよいかわからない
Do you want to know your limits?
(あなたの限界を知りたいか?)
「張り切っていけません」
落としたメイク 全部リメイク
そのうちって言って過ぎていく
出典: Limit/作詞:Rachel,Mamiko 作曲:ryo takahashi
歌詞の1行目。
まるで自分に問いかけているかのような印象を受けるのではないでしょうか。
そして歌詞の2行目では、自分が張り切って何かをできない様子が表現されています。
メイクを落としている様子からも、張り切っていないことが表れています。
張り切っている人であれば、しっかりとメイクをすることでしょう。
そして「リメイク」という言葉は、また何かを作り出すような印象のある言葉です。
全くやる気がでない自分。
「あとでやるよ」と言い続けて、何かをすることから逃げてきたのでしょう。
そうして時間が過ぎていっていたのです。
とりあえずやってみよう
張り切っていけっつったって
どうすんのよ できんの?あんた
とりあえず動いてみますか
成し遂げる準備できていますか
出典: Limit/作詞:Rachel,Mamiko 作曲:ryo takahashi
先ほどの歌詞からも、自分は張り切って何かをすることができないことがわかります。
しかし、周りの人からは「やれ」と言われているのです。
そして歌詞の2行目。
やり方もわからないし、できるわけないと自分は思っているのでしょう。
この歌詞の前半では、何かから逃げている人の言い訳にも聴こえるのではないでしょうか。
「あんた」という言葉が指しているのは自分。
自分のことを客観的に見て、できるのか問いかけているのです。
そして歌詞の後半からは徐々に自分が動き始めている様子が描かれています。
やり方はわからないけれども、とりあえず何かしてみようと思い始めたのです。
動き始めれば何かが必ず起こると、自分でも思ったのでしょう。
そして歌詞の4行目。
動き始めたのならば、もう大丈夫という気持ちがあるのかもしれません。
目の前のことに向き合う様子が伝わってくるのではないでしょうか。
この言葉はジムに来てくれる人に対してのメッセージでもあります。
ジムに来たことで、厳しいトレーニングをする覚悟はできているか。
奮い立たせるように、問いかけているのです。
動き始めた
悪魔の声
たかが1〜2時間がダリぃんだわ
誰も褒めないよ 自己満足でしょう
頭の中 天使と悪魔
ケンカすんだ
出典: Limit/作詞:Rachel,Mamiko 作曲:ryo takahashi
先ほどの歌詞まではとても前向きな様子が描かれていました。
しかしここの歌詞ではネガティブな雰囲気が伝わってくるのではないでしょうか。
短時間の行動だとしても、自分にとっては面倒。
またこれをしたことで、誰かに認められるわけでもなく、誰のためにもならない。
そのようなことをして意味があるのかという悪魔の声が聞こえてくるのです。
前向きな気持ちにさせる天使と、悪魔が自分の脳内でぶつかっているのです。
休むことも大事
run run run run run
んーでもここらでホッ!
おっと使い切っちまったら
ちと休憩
からの 脳 身体 力む
継続するのはいいこと
down up stop down up stop
出典: Limit/作詞:Rachel,Mamiko 作曲:ryo takahashi