子どもの頃、「アニメばっかり見てないで勉強しなさい」と言われたことはありませんか?
親や友達、先生など、アニメよりも大事なものがある、と思っている人はたくさんいます。
もちろん世の中には、アニメより大事なこともあるでしょう。
しかしアニメからだって、大事なことはたくさん教えてもらえるのです。
友情の大切さや愛情の尊さ。仲間や家族への感謝。世界の美しさ。
アニメの根底に流れているのは、そうした大事なことばかり。だからこそ人はアニメに夢中になるのです。
誰だってアニメを見れば、その時点で仲間になれるはず!
そんな希望が2行目の歌詞に表れています。
アニメファンよ、胸を張れ!
好きなら堂々と応援しよう!
あらあら、揃ってうっかり
キミも、キミも、キミも私も
二次元ポケット どっぷり!?
同じ趣味のカミングアウト
今日、現実に戻ってドッキリ
さぁ、胸を張れ! 声出せ! 「ワー!!!」
出典: 二次元ポケット/作詞:杉本善徳 作曲:杉本善徳
5行目の歌詞は1番とは異なっており、英語で書かれていた部分が日本語に。
二次元から三次元の「現実」に戻らなければいけない、というニュアンスが出ています。
ホントにホントに好きならCheerしようぜ
いい声もっと聞かせて 「オッケー」
前人未到のレジェンド 孤軍奮闘記
10万馬力のコールでオッケー!
ゲットセット フライング なんてこった!
用意はいいか 「オッケー」
チェックチェック ワンツー はい、ドロンパ!
色即是空オッケー
出典: 二次元ポケット/作詞:杉本善徳 作曲:杉本善徳
二次元好きなら応援の気持ちを声にすべき、というメッセージが伝わってきます。
どんなに好きな作品でも、いつかは完結してしまうもの。
しかし応援の声があれば、また復活するかもしれませんし、続編ができるかもしれません。
しかし作者や制作会社など、いわゆる「公式」にその気持ちを伝えなければ意味がないのです。
ファンの「好き」という声は大きな力を持っています。
だからこそ、二次元への愛を叫び続けるべきなのです。
歌詞の最後の行に出てくる「色即是空」という言葉は、まるで二次元の世界を表しているかのよう。
実体を持たない二次元だけど、それでもいいじゃないか。
そんな爽快な二次元への愛が歌詞の最後の行から伝わってきます。
アニメが秘めた可能性
きっと、世界はパラレルワールド
可能性は無限だって偉い人が言ってた
出典: 二次元ポケット/作詞:杉本善徳 作曲:杉本善徳
アニメには、さまざまな世界観の作品があります。
もし矛盾するような作品があっても、それはそれ。
どの世界にも間違いはなく、どの世界も存在が許されるのです。
そんなアニメの無限の可能性を、このフレーズで歌っているのでしょう。
同じ沼の仲間なら
「二次元ポケット」の終盤では、二次元好きなら誰もが抱いたことのある夢が登場します。
共感すること間違いなしの歌詞を見ていきましょう。
沼にハマればみんな仲間
あらあら、揃ってうっかり
キミも、キミも、キミも私も
散々ディスってスッキリ
同じ沼の執行猶予
えぇ……完全武装でバッサリ!
さぁ、胸を張れ! 声出せ! 「ワー!!!」
出典: 二次元ポケット/作詞:杉本善徳 作曲:杉本善徳
「沼」というのは、二次元好きの間でよく使われる用語で「ジャンル」という意味。
二次元の世界にどんどんハマっていって抜け出すことができない、というイメージです。
もし作品をディスることがあっても、それは作品を愛しているからこそ。
先ほどまで火花を散らせていた「キミ」も、「同じ沼」にハマっている仲間なのでしょう。
衝突しても最後には妥協点を見つけて休戦することができる、という「オタクあるある」に共感できます。