東京航海
行き交う誰もが皆
人知れず重荷を背負って
それでも前を向いて
歩いているのでしょう

出典: Hitman/作詞:Daiki Tsuneta 作曲:Daiki Tsuneta

トーキョークルージング」というコーラスから始まるBメロ。

この一言で想起されるのはヌーの1stAL「Tokyo Rendez-Vous」。

常田大希(Gt.Vo.)
勢喜遊(Drs.Sampler)
新井和輝(Ba.)
井口理(Vo.Key.)

出典: http://kinggnu.jp/biography/

メンバー4人のうち新井さん以外は地方出身です。

プロの音楽家になる夢を抱いて、東京のど真ん中に集まった4人。

この東京には「雑多なものがカオティックに(混沌として)混在する空間」という意味が込められています。

そんなヌー自体が主人公で、ヌーの音楽を聴く人に向けてのメッセージなのでは?と解釈できそうです。

「みんな口には出さなくてもつらいことを抱えているよね。でも後ろ向きには歩かないよね」くらいの感覚。

心に刺さる音楽を届ける

今なら僕ら
目を瞑っていたって
未来へ駆けてゆけるの
ぼやけた視界を擦って
あなたの心の奥底を狙って
弾を撃て

出典: Hitman/作詞:Daiki Tsuneta 作曲:Daiki Tsuneta

「白日」の大ヒットで売れたヌーですが、「Hitman」を含む「Sympa」のリリースは「白日」前夜。

お客さんが数人しかいないライブなど、すさまじく売れない経験もあったそうです。

そんな下積み時代には夢も希望も見失いそうなほど心がくもったこともあったでしょう。

でも今のヌーの4人なら、未来に対して夢を描ける!

くもり空なんか吹き飛ばして「リスナーの心に深く刺さる音楽を届けてやるぜ!」というメッセージです。

世界の終わり?仮面を外せ?

King Gnu【Hitman】歌詞の意味を解釈!弾にこめられた想いは?目を閉じても未来は見えるのかの画像

続いて2番の歌詞です。

いきりたった過去

King Gnu【Hitman】歌詞の意味を解釈!弾にこめられた想いは?目を閉じても未来は見えるのかの画像

何気無い会話や仕草の
温もりに気づかないままで
世界が終わりかのように
息巻いてさ

出典: Hitman/作詞:Daiki Tsuneta 作曲:Daiki Tsuneta

主語がないので「息巻いたのは誰なのか?」は幅広く解釈できるでしょう。

ヌーの物語になぞらえると…。

「こんなにすごい音楽をやっているのにどうして売れないんだ~」など。

いきりたった過去の自分たちを振り返っている感じです。

非常にマニアックですが、急にセカオワさん(SEKAI NO OWARI)が登場したような妄想も膨らみます。

作り笑顔はいらない

東京交差点
仮面の下には
皆別の顔が隠れているのでしょう
でももう怖がらなくていいんだよ
笑顔の仮面を取れ

出典: Hitman/作詞:Daiki Tsuneta 作曲:Daiki Tsuneta

「トーキョークロッシング」のコーラスで始まるBメロ。

ちなみに2番・Aメロを普通に解釈すると「誰しも若かりし頃には熱くなったこともあるよね」となるので…。

「大人になったら誰もが笑顔で他人に接するけれど、心の底では笑っていないこともあるでしょう。

でももう無理に笑わなくても大丈夫だよ」と続きます。

あくまでもヌーの物語だとすると…。

「東京でものすごい4人が集まったからもう大丈夫!つまらない音楽を聴いて愛想笑いをする必要はないよ。

さあ、ヌーの音楽を聴いて!」とか。ちょっとぶっ飛んだ意訳になっていますが、ご容赦を…。

そして裏テーマのように忍び込んでいるセカオワさん問題。

「仮面を~」ってDJ LOVEさんに言っている?と考えるとハラハラします。

実際2019年2月にヌーがMステに初登場した際、セカオワさんと向き合ってバトンタッチするセットでした。

ただ曲は「Slumberland」(スランバーランド)。「Hitman」ではなかったので…。

イグチリ(井口理さん)がDJ LOVEさんに向かって「仮面を~」と叫ぶことはありませんでした。

一触即発。実際のところはセカオワさんとヌーは仲良しの模様。

イグチリがセカオワハウスを訪れたり、Saoriさんたちとのサイクリングの集いに大遅刻したり…。

本当に怖がる必要はないようです。

悲しみも笑い合おう!

行ったり来たり繰り返して僕ら
喜びも悲しみも全部
あなたと笑いあえるのならば
それ以上他に何も望まないの

出典: Hitman/作詞:Daiki Tsuneta 作曲:Daiki Tsuneta

一般的な解釈・ヌー物語・裏テーマのセカオワ問題を行ったり来たりしてお楽しみいただけますと幸いです。

ヌーさんもこうしてリスナーと笑い合えると喜ぶのではないでしょうか。