緑の中を走り抜けてく真紅なポルシェ
一人旅なの私気ままにハンドル切るの
交差点では隣りの車がミラーこすったと
怒鳴っているから
私もついつい大声になる
馬鹿にしないでよ そっちのせいよ
ちょっと待ってPlay Back
今の言葉 Play Back Play Back
馬鹿にしないでよ そっちのせいよ
これは昨夜の私のセリフ
出典: プレイバック part2/作詞:阿木燿子 作曲:宇崎竜童
この曲を最初に聞いた時は、真っ赤な外車を走らせる強い大人の女性をイメージして、カッコイイなぁと思っていました。
ですが今になって歌詞を読み返してみると、恋人同士によくあるけんかエピソードだったんだと分かりました。
彼と喧嘩して家を飛び出したけど、やっぱり彼が恋しくて家に帰るという内容ですね。
また、この曲はアレンジが斬新です。
サビ後3秒のブレイクが入り、再び「Play Back」というサビが始まるというものです。
初めのサビまでは現在の情景、ブレイク、そして2回目のサビからは前夜彼と口論をした情景へと切り替わります。
このアレンジは、それを聴覚的に表現しています。
間奏ではない所でオーケストラも含めて、全くの無音部分を作るというアレンジは印象的でした。
また、山口百恵さんは歌う時にあまり動かない人でしたが、この曲は数少ない振り付きの曲の一つです。
第2位 横須賀ストーリー
ターニングポイントとなった曲
これっきり これっきり もうこれっきりですか
これっきり これっきり もうこれっきりですか
街の灯りが映し出す
あなたの中の見知らぬ人
私は少し遅れながら
あなたの後 歩いていました
急な坂道 駆けのぼったら
今も海が 見えるでしょうか
ここは横須賀
出典: 横須賀ストーリー/作詞:阿木燿子 作曲:宇崎竜童
前作までの百恵さんは、少し背伸びをした少女というイメージでした。
ですが、この曲からガラッと雰囲気が変わり大人の女性へとイメージチェンジしました。
歌手「山口百恵」の転機となった曲が、紛れもなくこの「横須賀ストーリー」です。
この曲を提供した宇崎竜童さんとの出会いが百恵さんを変えたと言えます。
当時、百恵さんは宇崎さんのバラードをよく聞いていたそうです。
そして、自分も宇崎さんの曲を歌いたいと周囲に漏らしたのが契機でこの曲ができたそうです。
宇崎さんは20代後半のロックミュージシャンでした。
この頃の宇崎さんは、リーゼントに革ジャンで「港のヨーコヨコハマヨコスカ」を歌っていた時代です。
どう見てもアイドルの百恵さんとは異質です。
ですから、最初は周囲の猛反対がありました。
しかし、反対されても諦めない百恵さんの熱意が通って二人は会うことになります。
百恵さんに会った宇崎さんは、百恵さんがそれまで歌っていた曲が彼女の実像に合っていないと感じました。
そう感じた宇崎さんは、アイドル「山口百恵」を壊すことを目指してこの曲を作った、と後に語っています。
その狙い通りイメージチェンジに成功した山口百恵さんは、阿木・宇崎コンビの曲でヒットを飛ばし続けました。
数字で表すとオリコンシングルチャート2か月連続1位を記録、66万枚の売上ということになります。
そして「山口百恵さんと言えばこの曲」というくらい有名な曲になりました。
第1位 さようならの向こう側
マイクを置いて去っていくシーンが忘れられない…
何億光年 輝く星にも 寿命があると
教えてくれたのは あなたでした
季節ごとに咲く一輪の花に 無限の命
知らせてくれたのも あなたでした
last song for youlast song for you
約束なしの お別れです
出典: さようならの向う側/作詞:阿木燿子 作曲:宇崎竜童
1980年10月「ありがとう」の言葉と共にマイクをステージに置き去って行ったラストシーンは、38年たった今でも鮮明に脳裏に焼き付いています。
山口百恵さんという方はテレビ番組でもステージでも涙を流さない人でした。
泣きそうになってもグッとこらえて最後まで歌い上げる気丈な人です。
そんな彼女も最後のステージでこの曲を歌っている時ばかりは涙を止められず、声が上ずっていました。
ファンや関係者への感謝、デビュー当時からの様々な出来事を思い出し、涙が抑えられなかったのでしょう。
美しい涙に感動したことを覚えています。
山口百恵という歌手が歌謡界に存在していたのは、たった7年間です。
ですが、引退して40年近くたってもまだその人気は衰えていません。
その理由は人気絶頂の時に引退し、その後一度も表舞台に出ないというブレない生き方に他なりません。
生き方そのものがステキで、あんな風になりたいと思う人が多いのです。
最後に
いかがでしたか?
今回紹介した曲は私の独断と偏見で選んだ10曲です。
この他にもたくさんの名曲があるのですが、今回紹介できなかった曲の中に「絶体絶命」という曲があります。
この曲は浮気をした彼が彼女と浮気相手に挟まれ、彼女に「どうする?」と迫られるというものです。
男性側から見ると、とても怖いシチュエーションですね。
この曲は、何人かのアーティストにカバーされている有名な曲です。
オリジナルとカバーを聴き比べてみるのも面白いと思います。
是非聴いてみてください。
この歌詞解説をしている記事もありますので、ご覧になってくださいね!
「絶体絶命/山口百恵」を○○がカヴァーした?!隠れた名曲の歌詞に迫る!動画情報はこちらから♪ - 音楽メディアOTOKAKE(オトカケ)
15歳から21歳、たった7年ほどの芸能活動ながら、今も伝説的アイドルとして高い人気を誇る山口百恵。 そんな彼女の名曲「絶体絶命」に迫っていきたいと思います。意外なひとのカヴァーにも注目!
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