甘くせつなく 夜風は Heart Breaker
ひとり惨めな Hold the Line
愛しい気分 吐息に混ぜて 君のために
Ah ah Deep inside
I'll be caught into your door
夢のような恋に 魅せられたあの日々は
今も All Around Me

出典: 今でも君を愛してる/作詞:桑田佳祐 作曲:桑田佳祐

日本語と英語をミックスした歌詞が本作の特徴の一つです。

それはアルバム「Keisuke Kuwata」の全体にも言えることですが、当時の流行や桑田さんの作風でもあったのかもしれません。

どちらにせよ英詩の美しさが味わえる楽曲となっていて、こういった歌詞を違和感なく歌いこなすセンスにも感動してしまいます。

第3位:「いつか何処かで (I FEEL THE ECHO)」

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桑田さんのセカンドソロシングルです。

1988年にリリースされた本作では当時最先端だったシンセサイザーのサウンドが沢山導入されています。

今聴いても古めかしい雰囲気は無く、それが歌詞の世界や楽曲の品質の高さを物語っています。

「いつか何処かで (I FEEL THE ECHO)」の歌詞をチェック!

All day long long time to spend
泣くような Rainy Day
あの瞳はもう 二度と見れない
今でも逢いたい 気持ちでいっぱい
そんな惨めな 恋などしたくない
涙も渇いて 痛みに変わるよ
そんな乱れた思いは誰のため
I feel the echo

出典: いつか何処かで (I FEEL THE ECHO)/作詞:桑田佳祐 作曲:桑田佳祐

こちらも前述の「今でも君を愛してる」と同アルバム収録作であるため、英語の多い歌詞となっています。

本作では男女の別れが詩的に描かれていて「涙も渇いて痛みに変わる」という表現などはその好例です。

タイトルにもある「I feel the echo」は、直訳すれば「残響を感じる」となります。

終ってしまった恋を思い、その恋の残響、すなわち余韻のようなものを感じている、と主人公は伝えています。

第2位:「愛しい人へ捧ぐ歌」

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2012年にリリースされたベストアルバム「I LOVE YOU -now & forever-」に収録された楽曲です。

リリースが東日本大震災の翌年であることから、そういったことを意識して制作されたと解釈できるとも言われています。

桑田さん本人は明言をしていませんが、そのような視点から歌詞を読み解くことでより作品の世界を味わうことができます。

「愛しい人へ捧ぐ歌」の歌詞をチェック!

見つめ合うたび永久の幸せを
夢見た頃
波音はいつも寄せて返すのに
胸の振り子はあの日で動かない
また生まれ変わって僕と踊ろうよ
ふたりで寄り添って風になろうよ
こんな駄目な 野暮な男のわがままだけど
No, I'll never cry.
もう一度そばにいて

出典: 愛しい人へ捧ぐ歌/作詞:桑田佳祐 作曲:桑田佳祐

この幸せが永遠に続くことを夢見ていたのに、それが叶わなかった。

流れていく季節とは裏腹に、彼の中ではいつまでも時が止まったままです。

最愛の人を失ってしまった気持ちはなんとも言い表せないもの。

もうあなたには会えないけれどまた生まれ変わって出会いたい、と伝えるその言葉に胸が熱くなります。

第1位:「白い恋人達」

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桑田さんのソロシングルとして一番のヒット曲となった本作。

ご本人が雪の降る夜にグランドピアノを弾くPVを覚えている方も多いはずです。

クリスマスソングとも解釈できる歌詞は「明日晴れるかな」に通じる神聖な路線です。

「白い恋人達」の歌詞をチェック!

外はため息さえ凍りついて
冬枯れの街路樹に風が泣く
あの赤レンガの停車場で
二度と帰らない誰かを待ってる Woo…
今宵 涙こらえて奏でる愛のSerenade
今も忘れない恋の歌
雪よもう一度だけこのときめきをCelebrate
ひとり泣き濡れた夜にWhite Love

出典: 白い恋人達/作詞:桑田佳祐 作曲:桑田佳祐

「街路樹」「赤レンガ」など、ここでも固有名詞が作り上げる世界観が際立っています。

また、後半にある「Serenade」「Celebrate」のような押韻の技法は、桑田さんの真骨頂です。

小さなころから洋楽に親しんできた桑田さんが、息をするように自然と行っている作詞テクニックのひとつ。

このようなリズム的側面から歌詞を味わうのも楽しいものです。