かじかむ指先の 感覚が薄れてく様に
いつしか幸せは 当たり前の中に埋もれた
凍った 喉の奥 白いため息の向こうで
チラチラ 降り続く 雪の陰に 君を探してしまう
出典: エンドロール/作詞:秦基博 作曲:秦基博
次に、2番の歌詞をみていきます。
ここでは過去の、男性と恋人について語られます。
結果的に別れることになってしまった2人ですが、幸せに溢れていた時期もあったのでしょう。
その幸せに慣れてしまうほどに、たくさんの愛を注いでいた恋人。
目の前が歪んでしまうほど雪が降り続く中、そんな恋人が目の前に再び現れてくれることを男性は願ってしまいます。
でも、それは叶いません。より寒さが心に沁みてしまうだけなのです。
別れを決意してた恋人
ねぇ あの日なんで 君はどうして 不自然なくらいに はしゃいでて
ねぇ 終わりだって 戻れないって きっと わかっていたの
僕はいない どこかで今 君も この雪を見てるかな
出典: エンドロール/作詞:秦基博 作曲:秦基博
男性にはもう1つ、心に残っている出来事がありました。
それは、別れる直前の恋人の様子です。
きっとそれまで2人は喧嘩続きだったのではないでしょうか。
十分に愛情を注げない男性。それに対して不安や寂しさを抱いていた恋人。
不穏な空気が漂っていた中、別れる直前には恋人は何故か楽しそうだったのです。
その出来事を思い出し、男性はその理由がやっと分かる気がしました。
恋人はもう別れを決意していたのです。
終わりが分かっていたからこそ、最後に悲しい思い出は残したくなかったのかもしれません。
そのことに気づけていたら、何かが違ったかもしれない…そんな男性の切ない気持ちに胸が苦しくなります。
おわりに
ねぇ いつもなんで 僕はどうして 肝心なことだけが言えないで
ねぇ 会えなくって 忘れられなくて ずっと 歩いて行くよ
誰もいない 白黒の世界 僕は ただ君を想うよ
出典: エンドロール/作詞:秦基博 作曲:秦基博
おわりに、ラストのサビをご紹介します。
後悔に襲われた男性は、結果的にこの恋をどう消化するのでしょうか。
男性が出した答えは「思い続けること」です。
苦しさ、悲しさ、切なさ…それらの感情に呑み込まれたとしても、恋人を忘れたくない。
だから、かつて恋人が自分に愛情を注いでくれたように自分が満足するまで愛し抜こうと決めたのです。
ここから、本当は男性がどれほど恋人を大切に想っていたのかが分かります。
切なすぎる物語に、みなさんもきっと胸が苦しくなったことでしょう。
恋人と別れた経験がある人はこの歌詞に共感できるはず。
また、今恋人と幸せな日々を送っている人も改めて「相手を大切にしよう」と思えたのではないでしょうか。
男性のように失ってからでは遅いということもあります。
幸せを当たり前だとは思わず、十分に噛み締めて毎日を送れたらいいですね。
最後に映像をチェック
映画のようなMV
それでは、【エンドロール】のMVをチェックしてみましょう。
ショートバージョンですが、YouTubeで公式の映像が見つかりました。
この楽曲のMVはタイトル通り、映画のエンドロールに流れてきそうな映像です。
映し出されるのは綺麗な雪景色と女性。
映像には秦基博本人も出演し、切ない表情で曲を歌います。
憶測ですが、主人公は秦基博で映像に出演する女性は元恋人を演じているのかもしれません。
物語のような構成ではなく、雪景色の中で一人で遊ぶ女性が撮影されています。
ただ、歌も相まってかなりの切なさを感じさせる映像。
雰囲気がとても素晴らしいので、ぜひ見てみてください。