Em Am G B7
ぼくはすっかり 酔っちまって
Em Am B7 Em
きみの膝枕に うっとり
Am Em
もう飲みすぎちまって
Am B7 Em / G / Am / B7 /
きみを抱く気にも なれないみたい
出典: 旅の宿/作詞:岡本おさみ 作曲:吉田拓郎
二人で月を見ていると、あまりにも美しかったからでしょうか、彼の方はすっかり酔っぱらってしまったようです。
酔っぱらってしまったのか、酔っぱらった振りをしたのかはわかりませんが、お酒の力を借りたから、彼女に膝枕をしてもらい、このままでいたいと思ったのでしょう。
“きみを抱く気にもなれないみたい”と言っていますが、“みたい”というところが歯切れ悪く、もしかすると“照れ”から出た言葉ではないか?とさえ思ってしまいます。
「旅の宿」のコードを紹介
コードについて
「旅の宿」の原曲キーは、「嬰へ短調」という調になりますが、「ホ短調」に移調して弾くことで弾きやすくなります。
コードは「Em・Am・G・B7」のたった4つだけで弾くことができるのです。
特にギターの場合は、左指で押さえない“開放弦”の一番低い音「ミ」が主音となるので、好まれる調号でもあります。
また、「ホ短調」が持つ調号には“なまめかしさ”や“悲しみ”を表す特徴があります。
吉田拓郎がそれを考慮したかどうかはわかりませんが、「旅の宿」のように、ちょっとなまめかしさのある歌詞にはピッタリだといえるかもしれませんね。
「旅の宿」を聴いて挫折⁈
挫折したのは大物芸人だった
お待たせいたしました!
始めにお話していた“吉田拓郎の歌を聴いて、目指していた作詞家を挫折した大物芸人”とは、「上岡龍太郎」のことだったのです。
最近ではテレビで観ることはありませんが、当時は数多くのテレビ・ラジオ出演がありました。
そんな上岡雄太郎のエピソードが次にあります。
「LOVE LOVE愛してる」にゲスト出演した上岡龍太郎は
「自分は作詞家を目指していたが、シンガーソングライターがこんなに素晴らしい詩を書けるならば自分は作詞家になれない」と話した。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%85%E3%81%AE%E5%AE%BF_(%E3%82%88%E3%81%97%E3%81%A0%E3%81%9F%E3%81%8F%E3%82%8D%E3%81%86%E3%81%AE%E6%9B%B2)
「上岡龍太郎を知っている」という方も年々少なくなっていると思いますが、「探偵ナイトスクープ」の局長を務めていたことで有名でした。
もっと時を遡れば、「漫画トリオ」という三人組の漫才師、「フック・キック・パンチ」の“パンチ”でした。
元大阪府の知事であった「横山ノック」もその中の一人で、タコの真似をする横山ノックを操る役が上岡龍太郎だったのです。
最近「上岡龍太郎」の名前を耳にしたのは、2017年のM-1の決勝戦に残った、兄弟漫才師の「ミキ」がおじさんであることを明かした時でした。
芸人として、司会者として、大変実力のあった上岡龍太郎が作詞家を目指していたとは知りませんでした。
また、「吉田拓郎」が司会を務める番組で“挫折”を公表するなんて、上岡龍太郎の男らしさ、度胸かもしれませんが、これには“後日談”があったのでした。
それが次のようなことでした。
「旅の宿」の作詞は吉田拓郎ではなく、岡本おさみによるものです
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%85%E3%81%AE%E5%AE%BF_(%E3%82%88%E3%81%97%E3%81%A0%E3%81%9F%E3%81%8F%E3%82%8D%E3%81%86%E3%81%AE%E6%9B%B2)
上岡龍太郎が、吉田拓郎の歌詞の素晴らしさに挫折を覚えたのは確かなことではあるようですが、なんと作詞していたのが吉田拓郎ではなかったのですね。
吉田拓郎は、上岡龍太郎の言葉にどんなリアクションをしたのでしょうか。その時の放送を観てみたいもんですね。
ありました!1997年10月25日に放送された「LOVE LOVEあいしてる」 です。
ぜひ、ご覧ください。
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