サイダーガールの「オーバードライブ」が気になる!
「オーバードライブ」は2016年10月12日に発売された、3枚目のミニアルバム『ジオラマインサイダー』に収録された楽曲です。
『ジオラマインサイダー』は翌月9日に発売された『ジオラマアウトサイダー』とともに2ヶ月連続でリリースされたミニアルバムのうちの1枚。
この2作品は対のテーマで作られているので、気になる方はぜひ、2作とも聴いてみてくださいね。
今回はそんな『ジオラマインサイダー』から「オーバードライブ」を紹介します。
「オーバードライブ」MVで〇〇がバンドを結成したって本当?!
サイダーガールといえばメンバーが一切メディアに顔出しをしないため、イメージキャラクターのCIDER GIRLがMVなどで活躍していることでも話題ですね。
「オーバードライブ」のMVでは青文字系雑誌の読者モデルとして活躍中のるうこさんが登場し、女子高生バンドとして演奏している姿を見ることができます。
ちなみに、バンドの構成メンバーとしてるうこさんの他に出演しているのは、MINT mate boxのベースのやすだちひろさんとミオさんです。
制服姿の、弾けるような笑顔のライブシーンが印象的なMVですね。
"サイダー"と冠するバンド名の通り、青春の炭酸のように弾けるような一瞬輝きと、どこか懐かしく思い出すと切なくなるような哀愁のある楽曲が多いこのバンド。
この「オーバードライブ」には、どんな想いが込められているのでしょうか。
歌詞の意味を解釈してみましょう。
サイダーガール「オーバードライブ」の歌詞を解釈!
曲名の「オーバードライブ」には、どんな意味があるのでしょうか。
車にも使う用語のようですが、筆者がこの単語を聞いて連想したのは、ギターの場合の「オーバードライブ」です。
ギターの過大な出力電圧などによって、アンプの回路が限界値を超え出力音が潰れてしまった状態のことですね。
実際にはどのような意味でこのタイトルが歌詞と絡んでいくのか...?
歌詞を解釈しながら、その繋がり探してみましょう。
考えたって無駄!躊躇してしまったことは大体後悔することばかり!
青い光に置いて行かれるな
考えたって無駄なんだ
どうやったって戻れないな
躊躇いはいつも敵なんだ 嗚呼
青い光に置いて行かれるな
諦めたいなら簡単さ
どうやったって伝えたいな
心の奥が震えている
ほら 夜のしじまに
君に届くなら
出典: オーバードライブ/作詞:知 作曲:知
青春とは、それがそうだとは、過ぎ去るまではわからないもの。
しかし、過ぎ去ってから振り返ると、それは「光」のように、眩しくて、一瞬のように駆け抜けていったと感じるものです。
だからこそ、この歌詞では今気づかずに青春の日々の真っ只中にいる「君」たちに、まずは行動しようといっているのです。
大人になってから眩しく振り返っても、あの頃には戻れないもの。
人生の中で、ほんの十数年生きた経験値の中で考えても無駄なのだから躊躇している暇があったら行動すべきということですね。
諦めるのは簡単でも、自分が尻込みしてやれなかったことほど、やって失敗するよりも後悔を生むものです。
そんな経験を「どうやったって伝えたい」という知さんの想いが込められた歌詞ですね。
「しじま」とは、静寂のこと。
静まり返った夜の闇の中を突き抜けるような声で、光で、今青春の真っ只中にいる「君」に想いを届けたいという強い意志が伝わってくる歌詞ですね。
青春の只中にいる「君」へ!その輝きの意味を教えて欲しい
走っていけ その限界へ
飛んでいけ その瞬間へ
まだこんなんじゃ 終わらねーぞ
って 空に吠えたら
息切らして 駆け抜けて
辿り着いた その白線で
まだこんなんじゃ 伝わんねーぞ
って 誰か教えてくれ
出典: オーバードライブ/作詞:知 作曲:知
限界を超えて駆け抜けろと鼓舞するような歌詞が続きますね。
「白線」とは、ゴールラインでもあり、スタートラインでもあるのでしょう。
目指したものを超えた先が本当のスタートだということです。
だからこそ全力で青春時代を駆け抜けて見せた上で「まだこんなんじゃ伝わんねーぞ」と大人になってしまった自分達に教えて欲しいといっているのです。
先に青春を走り抜けた先輩だからこそ、次は君たちだと手を伸ばすような歌詞がかっこいいですね。
青春の光は見えなくなっただけで、今も心の中に
嗚呼 もう 光が見えなくなっても
焼き付いたままで
消えちゃいなかったな
そうだ 今なら
何処でも 行けるのに
こんな思いを 直ぐ 君に伝えたい
出典: オーバードライブ/作詞:知 作曲:知