ポルカドットスティングレイ【FICTION】歌詞の意味を考察！なぜ君の瞳で凍える？予定調和の真意とは

”君の瞳”に見られるというのは、本質を突きつけられるということだと思います。

それによって現実を見せられ、価値観が崩れ動揺する様子を”凍える”と表現しているのではないでしょうか。

当たり前に事実だと思っていたことが、作りもの（＝FICTION）だと知った戦慄。

そして、「つまらないのは世界か？お前自身か？」という問いに繋がります。

予定調和とは、あらかじめ決められた段取り、つまり、なんの感動もない世界ではないでしょうか。

すべてがオートマティックに出来上がる世界は、安定はしていますが、無機質で味気ないものです。

そういうものだと乗っかっていた時は、作りものであることに気づきません。

しかし、作りものだと知ってしまったら、もう予定調和には耐えられない。

そして、予定調和を壊すかどうかの選択が生まれます。

MVで描かれる「FICTION」の映像美は秀逸です。

フロントマンでVocal/Guitarの雫が絢爛豪華な着物を纏い、Guitarを提げて登場します。

広いスタジオの中に四つの異なるセットが組まれ、カメラがグルグル回って場面が転換していきます。

それぞれのセットに合わせた装いで歌う姿は、まさに予定調和そのもの。

そして、用意されたセットが予定調和だと気づいた瞬間、セットを壊して立ち去ります。

最初からとてもカラフルな映像ですが、セットを破壊する場面では暗くなります。

しかし、紙吹雪が舞って、あたかも世界に祝福されているようです。

Calmeraのメンバーも登場するMVも必見です。

ポルカドットスティングレイの「FICTION」について読み解いてきました。

心の隙間に入り込むような、なかなかに深い内容だったかと思います。

誰でも、普通に日常生活を送るだけでも大変で、様々な顔を持っています。

学校での顔、友達との顔、家族の中での顔、SNSでの顔…。

たくさんの顔を持つ日常生活の中で、ずっと素の自分でいられる人なんていないでしょう。

多かれ少なかれ何かを演じていて、それが作りものとは気づいていません。

でも、本当は心がちょっとだけ痛みや違和感を感じていたりします。

もしそんな時がやってきたら、立ち止まって心の声に耳を傾けてみる。

そんなことをイメージしながら、歌詞に注目して聴いてみてくださいね。

ポルカドットスティングレイの情報についてまとめた記事はこちらです。

ぜひあわせてご覧くださいね。