SHISHAMOの「さよならの季節」ってどんな曲?

【さよならの季節/SHISHAMO】卒業してしまう先輩への想いが切なすぎる!歌詞の意味・PVを公開!の画像

「さよならの季節」は、2015年3月4日に発売されたSHISHAMOの2枚目のメジャーアルバム、『SHISHAMO2』に収録されている楽曲です。

切ないPVと、SHISHAMOのある曲との繋がりでも話題になった一曲です。

「さよならの季節」の切ない片思いを描いたMV!あの曲との関連性は...!?

歌詞に沿った、片思いの先輩の背中を追いかけ続ける女の子のストーリーで、先輩が卒業してしまえば繋がりは無くなってしまうと知りながら、気持ちを伝えられない様子が描かれます。

気持ちを伝えられず、先輩のいる中庭から逃げ出してたどり着いた先輩のいた教室。

先輩の教室で、机について想いを馳せるうちに、やっぱりこのままじゃ嫌だと中庭に再び降りたものの、先輩の姿はなかったのでした。

しかし、そんな女の子の手には一つのボタンが...!?

これはもしかして第二ボタン...?!

でも先輩には歌詞によると「クールビューティー」の彼女がいて、PVでも他の子があっけなく振られる様子が映されていたのに、まさか、うまくいったのか...!?

その真相は、この曲を聴けば、わかります。

MVの答えは、「第3ボタン」

ピンと来た方も多いと思いますが、「さよならの季節」のPVで女の子の手に乗っていたのは先輩の「第3ボタン」だったのですね。

というのも、実は「さよならの季節」と「第3ボタン」という2曲は同じ題材を元に書かれた曲で、どちらもボーカルの宮崎朝子さんの経験が元になっているのです。

「第3ボタン」でも何も伝えられなかったということが書かれているように、ずっと声もかけられないまま、自分の名前も知られないまま想い続けた先輩。

彼女のいる先輩が「第3ボタン」ならあげられると言ったので、もらったのでした。

ほろ苦い思い出、実らなかった片思いに切なくなりますね。

SHISHAMO「さよならの季節」の歌詞解釈!

ここからはSHISHAMOの「さよならの季節」の歌詞を解釈します。

大体のストーリーは分かったと思いますが、宮崎朝子さんのセンスの良いワードチョイスにも注目しつつ、歌詞の世界に浸ってみましょう。

いつも後ろから見ていた、片思いの先輩の姿

いつも後ろから見てた
大きな肩幅もすこしもつれる歩幅も 見飽きたものなんてひとつもないのに
いつも隠れてみてた
少し袖の長い制服も傷だらけの鞄も
それでも知らないことばかりだってのに

出典: https://twitter.com/jyagajyga0505/status/673144944492568576

今日が最後なのは
どうしたってわかってるのに
もう決まってることなのに
何にも言えず終わりそうで

出典: https://twitter.com/_SHISHAMO__bot/status/938456897727873024

「大きな肩幅」、「少しもつれる歩幅」、制服やカバンの様子など、他の人が見ているかもわからないようなところにも注目するくらい、先輩のことが好きだったことがわかる歌詞。

しかし、いつも物陰などから見ていただけだった「あたし」にとっては先輩のことは知らないことばかりだったのでした。

そして、ついに今日は卒業式。

今日を逃せば会うチャンスは勿論想いを伝えることなんて一生ないと分かっているのに、、今までもずっと何も言えずにいた「あたし」は、今日もやはり何にも言えず終わってしまいそうなのでした。

卒業は次の進路への華々しい門出であると同時に寂しい別れも伴うものですね。

しかし、好きだった先輩が卒業だからといって、何年も出す事が出来なかった勇気を急に振り絞って行動に移すなんて難しいですよね。

続きの歌詞も見てみましょう。

桜の木の下 みんなと語り合うあなたが
あまりにもきれいで嫌に悲しかったのよ
ねえ先輩 あたしのことを思い出にしないで

出典: https://twitter.com/SHISHAMO_LYRIC/status/934496353606033409

そして、何も言えないままいつものごとく遠くから桜の木の下に居る先輩を見つめる「あたし」。

言い訳のように桜と先輩があまりにも綺麗だったから悲しくなったせいだと心の中でつぶやいてみても、その声は誰にも届かないのでした。

「ねえ先輩 あたしのことを思い出にしないで」という歌詞からは、「思い出」にすらしてもらえないかもしれない「あたし」の切ない思いがわかりますね。

今日が最後だと思い目に焼き付ける先輩の姿、でも...!