吉田拓郎のフォークソングを聴いてみよう!
ボブ・ディランやピーター・ポール・アンド・マリーといったアーティストからスタートした、フォークソングの流行。
それが日本に流入したのは、今から50年ほど前の1960年代のこと。20代前半の筆者はもちろん形すらございませんが、両親から当時のことを教えてもらったので、ここでシェアいたします。
日本のフォークソングの多くは東京や関西の私大からムーブメントが巻き起こり、広島の大学に通っていた吉田拓郎もカレッジ出のフォークシンガーでした。下駄とロングヘア―というちょっと反抗的な風貌とオーラに惹かれた方は数知れず。
著名になってからは、小室等、井上陽水、泉谷しげるといった当時の超大物アーティストとFOR LIFE RECORDSというレコード会社を設立したり、自身の作品「襟裳岬」を森進一が歌ったことでレコード大賞を獲得したり。彼の功績はJ POP界をも大きく動かし、その歴史を刻んだといえるでしょう。
今回はそんな彼の名曲をご紹介いたします。歌いやすいメロディの曲ばかりなので、ぜひどなたもカラオケのレパートリーに加えてみてください。マニアックと思いきや、意外と巷で聞いたことのある曲もあったりします。
特にヤング(死語)が吉田拓郎さんを知っておく価値は大いにあるでしょう。想像しづらい生前の時代の様子を知るためにも、音楽はもってこいなのです。
オススメアルバム①「2000best」
それでは早速楽曲紹介へ移りましょう。まず聴いていただきたいのはこちら!
タクロー代表曲「落陽」

タクローの楽曲で真っ先にチョイスするのはこの曲「落陽」。
賭博で一文無しになった爺さんを熱く称える曲ってなかなかないような…。「日本に賭けるものはないからサイコロに賭けるあんたは正直者だよ」という趣旨の歌詞が妙に刺さりますね。
ポコポコとした電子音なのに渋すぎるバックグラウンドに、タクローさんの飾らないカラッとした歌声とアコースティックギターの音色が嫌味なく響きます。
ライブバージョンの熱い感じもいいですが、原曲の落ち着き払った感じもたまりませんよ。
オススメアルバム②「人間なんて」
このアルバムもジャケットの文言どおり大ヒット!!
特に以下の二曲はタクローさんを語るうえで欠かせない作品でしょう。
シックなマイナーコードの「人間なんて」

原曲よりかなりアレンジされてジャジーになっているライブバージョンもまた趣があります。
CDバージョンではアメリカのフォークとは別のムーブメントであったBeatlesも彷彿とさせる、マイナーコードのボーカルラインが非常にエモーショナル。
オシャレフォークとも称すことができるでしょう。フォークソングの入門としても優れた一曲です。
髪が肩までのびたら「結婚しようよ」

タクローといえば、の作品2曲目は「結婚しようよ」。「僕の髪が肩まで~」のフレーズは超有名ですね。
フォークというよりは非常にカントリーチックでゆるゆるとした横揺れに酔いしれることができる一曲です。これはカラオケ向きの曲ですね!