絵師、楽師、歌い手が紡ぎ出す『Royal Scandal』

【REVOLVER/luz】歌詞解釈が謎だらけ?!シリーズ第3章♪カラオケで歌うコツを教えます!の画像

REVOLVER』は楽師の奏音69さん、絵師のRAHWIAさん、そして歌い手Luzさんからなるサークル『Royal Scandal』による楽曲です。

Luzさんが2015年にリリースしたアルバム『Labyrinth』に収録されています。

ニコニコ動画における再生数はなんと130万回!さらにYoutubeでは480万回!

 Luzさんによるバージョンの他に、ボーカロイド巡音ルカによるバージョンもあります。

大人な雰囲気のあるギターロックで、歌ってみた以外にも踊ってみた、弾いてみたなどでも人気がある1曲です。

歌詞のポイントは?

カラオケでカッコよく歌うためには、まず歌詞の世界観をしっかりと理解し、気持ちを込めて歌うことが大切です。

エロティックでミステリアスな雰囲気のあるこの曲、歌詞の解釈も難しく謎だらけと言われています。

そんな難しいREVOLVERの大まかな世界観を分析してみましょう。

女性の共感を得る「エロカッコいい」と評される世界観

REVOLVER』といえば女性の共感を得る「エロカッコいい」と評される世界観が特徴です。

ふわりカワイイ愛され女子(笑)は疲れるわ
雄たちは蜜で群飛ぶ
午前0時の支配者はこのアタシだから
雑花(アノコ)は摘んどいて

出典: REVOLVER/作詞:奏音69 作曲:奏音69

歌詞の主人公は男を翻弄する女性。

自分に好意を寄せる男たちを花の蜜に群がる蜂に例え、自分以外の女の子を「雑花」と表現しています。

しかし、どんなに美しい薔薇を演じていても自身の本当の姿=紅い桜であることは消せません。

だからこそ他の花に対して強い嫉妬心を抱き、敵意をむき出しにします。

小さな花も可憐な薔薇を演じれば咲くと信じてた
なのに芽をつけたのは紅い桜の娘(チェリー )
目障りな雑花アノコが嫌い嫌い嫌い嫌い!

出典: REVOLVER/作詞:奏音69 作曲:奏音69

しだいに主人公の女性はそのような自分自身の姿を「醜悪い」と感じ、自己嫌悪を抱くようになります。

そして最後にはそんな醜い自分に優しくする=水を与えること自体に罪悪感を感じ、助けを求めて曲は終わります。

この快楽で身体は満たせても
濡れるほど穢れゆく罪の花
心が荒れ果てて 枯れ果てて 痛いのに
ねぇ優しい水を与えないで

出典: REVOLVER/作詞:奏音69 作曲:奏音69

強い女性を演じているものの、自身の本当の姿は自分がよく知っている。

だからこそ陥ってしまう自己嫌悪という状況は、生々しいけれど誰にもあり得る状況でもあります。

それを様々な比喩を用いて巧みに表現したこの歌詞は、多くの人々から支持を受けています。

歌詞の謎

この曲最大の謎は終盤に登場するこの部分です。

さあ終幕にこの曲を歌いましょう
大切な友人アナタとの約束を
例えふたりが行く先を違タガえても
いつまでもここで待つから忘れないで

出典: REVOLVER/作詞:奏音69 作曲:奏音69

ボカロバージョンでは英詩で歌われるこの歌詞。

ここを除くと、全体を嫉妬に溺れる女性の歌としてとらえることが出来ます。

ですが、実はその嫉妬している相手が「大切な友人」だったということが明かされます。

PVでも、幼い少女二人が指切りをして笑顔を交わすシーンが一瞬現れることからもそれを読み取れますね。

ですが、主人公と嫉妬している相手との間に一体何があったのかはこの歌詞の中だけでは分かりません。

かつては仲が良く、遥か将来まで友人であることを誓ったことはうかがえますが、何故そんな二人が仲違いをしてしまったのか。

そして、なぜ男を奪い合い憎み合うようになってしまったのか。

実は、この歌詞の謎はこの歌を聞くだけでは解決しないのです。

謎を含んだRoyal Scandalの世界