Perfumeの「575」ってどんな曲なの?
Perfumeの「575」という曲は、シングル曲「VOICE」のB面として収録されているカップリング曲です。
決して派手な楽曲ではないのですが、一度聴くとずっと頭に残る独特の雰囲気を持っている曲だなと筆者は感じています。
Perfumeの曲は中毒性のある楽曲がたくさんありますが、今回紹介する「575」もまさにそのうちのひとつなのではないでしょうか。
この曲は、Perfume初のラップパートがあるのも大きな特徴です。
初めてのラップに対しPerfumeのみなさんは最初不安を感じていたようですが、後に以下のようなコメントを残しています。
「とても驚き、とても不安だった。が、歌ってみるととても格好良いものに仕上がり、こっちがA面でも良かったな」とメンバーは語っている。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/VOICE_(Perfumeの曲)
Perfumeのみなさんがいうように、ラップパートはとてもクールでカッコよく仕上がっています。
しかも、ただカッコいいだけでなくてPerfumeが持っている可愛さも感じられたりして、Perfumeだからこそ出来る唯一無二の作品に仕上がっているように感じられますよ!
「575」の読み方って?
興味深いのは、Perfumeの歌声や曲調だけではありません。
この曲のタイトルや歌詞の内容も、非常に奥が深いんです!
まず、曲のタイトルについてですが「575(ごーしちごー)」と読みます。
俳句などでよくいう「五・七・五」と同じ読み方です。
このことを踏まえた上で歌詞を読んでいくと、あることに気付きます。
そう、この曲の歌詞はラップパート以外、全て「五・七・五」で出来ているのです!
公式でも、この歌詞について以下のようにコメントされています。
また、詞のラップパート以外の部分が、タイトル通り五・七・五で編成されている。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/VOICE_(Perfumeの曲)
とてもよく考えて楽曲が作られていることが分かりますね。
ほんのちょっぴり和のテイストが感じられるのは、五・七・五の韻を踏んでいるからなのかもしれません。
CMソングにも起用されました!
この曲は、当時CMしていたケータイ「iida LIGHT POOL」のタイアップソングとして起用されました。
無機質な雰囲気を持つこの楽曲は、クールでコンパクトなデザインの「iida LIGHT POOL」のイメージにもぴったり合っており、近未来感を見事に演出していました。
「iida LIGHT POOL」は2010年に発売したガラパゴスケータイで、スマートフォンが普及している現代ではちょっと懐かしく感じるデザインでもあります。
しかし、当時は最新の機能やスマートなデザインがとても注目されていた携帯でもあったのです。
当時からしてみたら、まさに近未来感の印象が強い機種だったのでしょう。
歌詞の意味について徹底解釈!
それでは、ここから歌詞の内容について紐解いていきましょう。
この曲の歌詞では、意中の相手とケータイでやりとりをしている時の心情が綴られており、きっと片思いをしたことがある女の子ならば「それすごく分かる!」と共感したくなるフレーズが満載です。
私自身の解釈も交えながら、詳しく紹介していきます。
恋のライバルがいる主人公
この恋は 負けたくないの Give it Give it up
熱い風 吹く季節に心揺れる
今もまだ 信じられはしないけれど
あの言葉 心に刺さったままなの
出典: 575/作詞:中田ヤスタカ 作曲:中田ヤスタカ
ここは1番のAメロ部分の歌詞です。
冒頭から「負けたくない」という強い気持ちが登場していますね。
後述する歌詞の内容も考慮すると、恐らくこの歌詞の主人公には恋のライバルがいて、そのライバルに対し「負けたくない」といっているのではないかと思われます。
「熱い風」という言葉にも注目してみましょう。
この曲がリリースされたのは夏の時期でしたし、このような言葉が出てくるということは季節はきっと夏なのでしょう。
「あの言葉」というのは、一体どんな言葉なのか気になりますね。
もしかしたら意中の男性とやりとりをする中で、好意を感じられるような言葉をもらったのかもしれません。