ひょっとすると、「月」というのはユニゾンのつくり出す曲なのかもしれません。

地球に住むリスナーへ向けて、ユニゾンが届けるプレゼント。

彼らが「月光」もしくは「月の民」という媒体になっているとすれば素敵ですね。

しかし、曲というものは簡単には作れません。多少なりの苦労や心労、時間を伴います。

このような部分を考えてみても、歌詞に合致していることが分かることでしょう。

「月」=「メジャーデビュー」説

他の仮説として、次のようなものはいかがでしょうか?

「月が見えるという状況」=「ユニゾンが大ブレイクする」

「MR.アンディ」が収録された「流星前夜」がリリースされたのは2008年。

まだユニゾンの知名度はそこまで高くありませんでした

「売れるのって大変なんだよ」という嘆きにも捉えられます。

このように考えると「流星前夜」というタイトルもフィットしますね。

「救世主」について

謎の救世主です 仮面はまだ取れないけど
人一人を笑顔にするぐらいならできるよ、存外に

出典: MR.アンディ/作詞:田淵智也 作曲:田淵智也

「救世主」の正体は、ユニゾンのメンバーと考えてまず間違いはないでしょう。

では何が「謎」であるのか。

そして歌詞に出てくる「一人」とは一体誰のことを指しているのでしょうか。

これは「一人」の正体が誰なのかが不特定だから「謎」であると捉えることもできます。

その「一人」は…恋人?

世界中の全員を一気に喜ばせることなんて誰にもできやしません。

誰かが喜ぶということは、その反面誰かが悲しむということを暗に意味していることがふつうです。

せめて最も身近な人間だけでも笑っていて欲しい。

恋人が楽しい、嬉しいと感じる気持ちを与えられるような「救世主」であればなれるかもしれません。

その「一人」は…リスナー?

リスナーであるあなたこそが、この「一人」の正体である可能性も高いです。

インディーズ時代にユニゾンはミニアルバムを2枚つくりました。

1stミニアルバム「新世界ノート」制作時には、バンドメンバー3人でつくる内面的世界が意識されました。

対して「MR.アンディ」を含む2ndミニアルバム「流星前夜」制作時に意識されたものは、外面的世界

それはメンバー3人と「プラス1人」、合わせて4人で曲をつくっていくような意識。

その「プラス1人」というのはリスナーの存在です。

リスナーを意識してつくられた曲ということは…。

笑顔にしたい対象はあなたである可能性が高いということですね!

心の一部になるような大切な存在へ

君が残像に振り返る時を思い出しては
僕らは悩んでないのに朝が来て 悩んでないのに夜が来てしまう
手をつないでみよう 触れ合うとこだけもらっていこう
気づいたのはきっと気まぐれで ヨロコビに似た天気です

出典: MR.アンディ/作詞:田淵智也 作曲:田淵智也

何となく曲を聴いているだけではイマイチ意味が理解しにくいサビの部分。

しかしこの曲があなたのためにつくられたと分かると、どこか愛情を感じてきませんか?

「残像」とは、実際には存在しないもの。

アーティストとリスナー、リスナーとアーティスト…どこかつかみどころのないお互いの面白い関係。

ひょっとすると、関わりがなくても両者ともに良い人生を送ることができるかもしれません。

でも、ふとしたキッカケで触れ合うことができたら。

さらに、それがカギとなってどちらも高め合うことができたのであれば。

これ以上に素敵なことはありません。

ある日思い出したとき、無性に求めたくなったときだけでもいい。

「音楽」というツールを架け橋として繋がることもいいんじゃない?

このように解釈を広めていくこともできます。

アンディ・ウォーホルがモデルかも!?