傷ついた人に寄り添う、中島美嘉の9thシングル

「FIND THE WAY」は、中島美嘉さんの9thシングル

MVでは中島さんの美しさが際立っていますね。

実は女優の高畑充希さんが、オーディションで歌った曲でもあるのだとか!

ピアノとシンフォニック調なメロディと、中島さんの優しい声はどこか切なさを感じます。

語り掛けるような柔らかい口調で、傷ついた心を癒してくれるような雰囲気。

タイトルは「道を見つける」という意味で、歌詞未来への道筋を探すというものです。

それを探し当てるまでは、苦難の道のりだったのでしょう。

心も体もボロボロになりながらも、それでも立ち向かい続ける人に贈りたい曲となっています。

いったいどんな言葉が綴られているのでしょうか。

一緒に歌詞を見ていきましょう!

アニメ『機動戦士ガンダムSEED』ED曲

中島美嘉【FIND THE WAY】歌詞の意味を考察!なぜ逃げ出さない?頑張るあなたに寄り添いたいの画像

「FIND THE WAY」は、アニメ『機動戦士ガンダムSEED』の最後(第4クール)のED曲です。

中島さんにとってのアニメタイアップはこの曲が初

後に放送されたHDリマスター版では別の曲に差し替えられましたが、第44話と最終話はフルで流れました。

それだけ「FIND THE WAY」は、物語の中で重要な意味を持っているということだったのでしょう。

そう考えると、歌詞はこのアニメの世界観とリンクしているとも考えられそうです。

人工的に遺伝子操作された人間コーディネーターが存在する世界で起こる、戦争のお話。

遺伝子操作を受けて生まれたコーディネーターは、飛躍的な身体能力と明晰な頭脳を持っていました。

遺伝子操作を受けていない人間・ナチュラルは当然、彼らを憎みます。

コーディネーターはやがて地球から宇宙に逃れ、プラントという場所に住み始めます。

しかし結局コーディネーターとナチュラルの憎しみは収まらず、戦争にまで発展してしまいました。

コーディネーターの少年、キラ・ヤマトアスラン・ザラ親友にもかかわらず敵同士となってしまいます。

その関係をお互いに嘆きながらも、死闘にまで発展することに。

しかし「FIND THE WAY」が流れる頃には、素直に親友と呼べる関係になっています。

どういうことなのか、是非アニメ本編を確かめてみてくださいね!

傷だらけになっても

歌詞にはこの曲の主人公である、「君」「僕」が登場します。

彼らは傷つきながら、何かを探している様子。

いったいその探し物は、どんなものなのでしょうか。

そして立ち向かっている「君」に、「僕」は何を思うのでしょう。

傷だらけになって立ち向かう「君」と「僕」

どうして君は 小さな手で
傷を背負おうとするのだろう?
誰かの為だけじゃない 見失わないで
どうして僕は 迷いながら
逃げ出すこと出来ないのだろう?
望むのは 光射す日を 日を…

出典: FIND THE WAY/作詞:中島美嘉 作曲:Fine Lori

人一人の力はとても小さく、弱いものです。

その弱さを表現しているのが、「小さな手」。

立ち向かえば大きな力に晒され、傷だらけになるでしょう。

それでも、「君」はその傷を抱えながら立ち続けます。

「僕」は、そんな「君」をどこかで見ているのでしょうね。

一方「僕」もまた、今この状況に立ち向かっているようです。

しかしあまりにも辛く大変なことで、逃げ出したくなることもあるのでしょう。

そうは思うものの、何故か逃げ出すことができず「君」を見つめている。

何故なら、望んでいるものがあるからです。

彼らは、今いるこの暗闇の世界を照らす光を探しているのでしょう。

「君」と「僕」の戦いは、世界や大切な仲間たちのためでもあるかもしれません。

本来、それとは別に「自分のため」でもあるはずです。

ですが「僕」からすると、「君」は人の命ばかり背負って戦っているように見えているのでしょうか。

だから、「誰かのために犠牲にならないで」と心配しているのでしょう。

必ず光はある

FIND THE WAY
輝く宇宙(そら)に 手は届かなくても
響く愛だけ頼りに
進んだ道の先 光が見つかるから
YOU'LL FIND THE WAY

出典: FIND THE WAY/作詞:中島美嘉 作曲:Fine Lori

「君」と「僕」がいるのは、暗闇の世界かもしれません。

頭上に星が輝いていても、それは手を伸ばしても届かないでしょう。

ですがそれでも、道しるべはあります。

どんなに冷たい世界でも、人と人との愛は必ずどこかにあるのですから。

それは声や、抱き締めた時の温もりでしょうか。

その愛を頼りに歩いていけば、温かい光が見えてくるはずです。

5行目の「You」は、そのまま「君」のことだと考えられます。

傷だらけのあなたに

傷だらけになりながらも立ち向かい続ける姿を見ると、他の人は「強い人だ」と思うでしょう。

しかし傷を負うたびに、痛みを感じることは事実です。

「君」は、それすらも見せないのかもしれません。

「僕」は、そんな頑張る「君」のことを心配しています。