中島美嘉の【ALWAYS】ってこんな曲♪
15周年記念ベストアルバム『BIBLE』にも収録
メッセージ性のあるバラードから正統派ロックまで幅広いジャンルを歌いこなす女性シンガー中島美嘉さん。
今回は彼女の31枚目のシングル楽曲【ALWAYS】をご紹介して参ります。
本楽曲は2019年にリリースされた15周年記念ベストアルバム『BIBLE』にも収録されています。
中島美嘉さんといえば、高くて透き通るような歌声の中に力強さを感じる圧倒的歌唱力が魅力ですね。
心に響くバラードソングを歌う歌手として彼女の名前は常に上位にランクインするのではないでしょうか。
【ALWAYS】もまたそんなバラードに定評のある彼女の歌声がピッタリな名曲です。
キラキラと輝くような世界観で一体どんなことを歌っているのでしょうか。
映画『サヨナライツカ』主題歌に起用
本楽曲は2010年にリリースされた31枚目のシングル曲です。
そして同年に放映された映画『サヨナライツカ』の主題歌にも起用されました。
辻仁成さんによる大人の恋愛小説が原作で、西島秀俊さんと中山美穂さんが主演。
さらに元夫の原作で中山美穂さんが12年ぶりにスクリーンに復活!ということでも話題になりましたね。
ご覧になった方も多いのではないでしょうか。
充実した人生を過ごす中で2人の女性の間で揺れ動く男性の感情を見事に投影した作品。
それと同時に、愛されることを求めてきた女性が初めて愛することの意味を知り、愛に溺れていく様子も。
“人間は死ぬとき、愛されたことを思い出すヒトと愛したことを思い出すヒトにわかれる。”
というのが原作のテーマになっており、まさに両方の女性との愛欲と癒しの愛に翻弄されていきます。
愛すること、愛されることにフォーカスしたとても興味深いストーリー。
その主題歌としても歌詞がどのようにリンクしていくのか楽しみですね。
それでは、次の章からは気になる歌詞の解説に移ります。
最後まで楽しんでご覧ください♪
【ALWAYS】の歌詞を紐解いてみよう
【ALWAYS】の歌詞に登場する人物は主人公と「キミ」です。
今回は折角なので『サヨナライツカ』の世界観に沿って歌詞を解釈してみたいと思います。
まず中山美穂さんが異国で出会った西島秀俊さんと恋に落ちるのですが、実は彼には婚約者がいます。
中山美穂さんの役どころは、愛することが本当の愛だと知って溺れていく女性。
しかし、婚約者のいる男性との恋愛なのでどこかで叶わぬ恋だとも分かっています。
それでも情熱的に愛に溺れ、真剣に彼との関係を深めていきたい女心…。
そんな設定を念頭において読み進めてみたいと思います。
「キミ」が確かにここにいた
数え切れない程にただ
キミを想い浮かべた
部屋を灯す明かりがそっと
キミの面影を探す
出典: ALWAYS/作詞:百田留衣 作曲:百田留衣
今ここにはいない「キミ」を求めて探している主人公。
離れているのが寂しくて不安な様子が伝わってきますね。
きっと何度も同じこの部屋で逢瀬を繰り返していたのでしょう。
堂々と付き合うことができない事情がある関係で、「キミ」にはいつも帰る場所があったのです。
そんなちょっぴり複雑な男女関係だと捉えることができます。
「キミ」だけを信じて
何もかもが今
色褪せて見えるこの世界に
確かなものは何もないけど
信じていたい キミとなら
出典: ALWAYS/作詞:百田留衣 作曲:百田留衣
主人公には今信じられるものが何もなく、人生につまらなさを感じているのでしょうか。
現実がばかばかしくてどこか異国の地に逃げてきたのかもしれません。
何かを変えたくて。
このあたりは『サヨナライツカ』の物語とリンクさせることができます。
何も信じられないけど、「キミ」という存在に出会い主人公の気持ちに変化が表れてきました。
誰かを信じたいということ、そして「キミ」となら未来も明るいと…。
そんな風に思えてきたのかもしれません。
例え「キミ」が誰かのものでも
例えばキミが笑うだけで
明日が見える気がした
例えば誰か傷ついても
迷わず駆け出して
今すぐ会いにいくよ きっと
出典: ALWAYS/作詞:百田留衣 作曲:百田留衣