タイトル「STARS」は金星をさしている?
彼女のデビュー曲「STARS」は
”やっぱりあの星は 見つからなかったと”というフレーズから始まります。
星が見つからなかった理由としては、その星は地上から見えづらい星だったからです。 では見えづらい星というのはどんな星のことをさしているのかというと
金星のことをさしています。金星は「宵の明星」「明けの明星」と呼ばれており、
その名の通り、宵(太陽が沈んだ直後くらいから暗くなるまでの時間) 明け(早朝の時間から太陽が上る前くらいまでの時間帯)にしか見ることのできない星と言われています。
そういった捉え方をしてこの曲を聴くとこの曲の背景が見えてくるのではないでしょうか。
では歌詞の詳細を解釈していこうと思います。
中島美嘉「STARS」の歌詞の意味
やっぱりあの星は
見つからなかったと
夜空に背を向けた
願いに疲れた自分がいたよ
出典: STARS/作詞:秋元康 作曲:川口大輔
この曲の主人公は子どもの頃から夢があり、ずっと夢を追い続けてきました。
仮に歌手として考えると、デビューを目指してオーディションを受け続けてきたけど、 その願いは叶うことがなく、毎回落選してはその願いに疲れてた主人公の姿があったのでした。
ひとつの真実に
瞳を閉じてしまいたい
明日になれば
今日とは違う星が きっと
輝くはず
出典: STARS/作詞:秋元康 作曲:川口大輔
また受からなかったオーディション、その現実から逃げてしまいたい、
夢を追い続けてきた主人公は、その夢が叶うかどうかもわからない不安と 現実が付きまとい、逃げ出したくなります。
それでも明日になれば何かが変わるのではないかという わずかな希望をもってオーディションを受け続けます。
Wondering Stars
未だ暗い空に
散らばる夢のかけらよ
無力な言葉よりも
ただ見つめ合えた瞬間
煌めくよ
出典: STARS/作詞:秋元康 作曲:川口大輔
主人公は星をみるたびに不思議な気持ちになってきます。
暗い空の中まるで夢のかけらが散らばっているように見えます。
その夢のかけらは都合の良い言葉で語りかけても輝きません。
ではいつ輝くのかというと、私が真剣に夢と向き合った時に輝くのです。
I Wanna Be Loved
いつかは 未来
最後の奇跡の中で
光と闇に抱かれて
心の空に
かすかな夢を見つける
出典: STARS/作詞:秋元康 作曲:川口大輔
私はいつかは夢を叶えてみんなに愛されたい、
次のオーディションにすべてをかける、奇跡が起こるなら信じたい
期待と不安が抱えながらも一つの光にかけてみたいと想いながら眠りにつきます。
あんなに離れてる
小さなあの星が
輝いているのは
想いを信じているからでしょう
出典: STARS/作詞:秋元康 作曲:川口大輔
私の歌手になる夢は結局叶わなかった、 じゃあここからあんなに遠くにある星はどうして輝いていられるの?
その日の夜、ふと夜空を見上げると小さな星が輝いて見えた、 あの星はあんなにも小さいのになぜ輝いて見えるのだろう?
まるで夢を捨てきれない私を見ているみたい。
もしかしてあの小さな星が輝いて見えるのは 私が夢を捨てきれないから?諦められないからなのかな?
手に触れられないと
存在しないような
あきらめ方を
してしまうけど
遠い光
消えやしない
出典: STARS/作詞:秋元康 作曲:川口大輔
星が手に触れられないのと同じように 最初から無理だったなんて諦め方をしてしまう私。
そんなんじゃダメだよね。
遠くに見えるあの星が光を絶やさないように 私も夢を簡単にあきらめることはできないんだ。
Forever Star
Forever Crying 永遠に
忘れることはないでしょう
涙に滲む空を
ふと思い出した瞬間
そばにいる
出典: STARS/作詞:秋元康 作曲:川口大輔
永遠に輝き続ける星、
私はその星を見ていると涙が自然に溢れ出した。
この日のことを、この想いをずっと忘れない、
この先辛いことがあって涙を流すことがあっても
空を見上げればそこには輝き続ける星たちがいるのだから。