【素直にI'm Sorry】カップリング曲
【Cry for The Moon】はチェッカーズ18枚目のシングル【素直にI'm Sorry】のカップリング曲です。
1988年に発売され、作詞は藤井郁弥さんが行い作曲は鶴久政治さんが担当されました。
隠れた名曲と時代を超えて愛される【Cry for The Moon】の魅力とは何なのでしょうか。
今回は、その謎を徹底解説いたします。
【Cry for The Moon】の歌詞を徹底解説!
初めての出会い
最初は長い坂道の途中
自転車を押していたよ
出典: Cry for The Moon/作詞:藤井郁弥 作曲:鶴久政治
この歌詞の1行目にある通り、この場面では2人の初めての出会いがわかります。
その出会いは突然なもので、通り過ぎてしまいがちな斜面での出来事です。
この場面での行動は楽曲の中の君に当たります。
歌詞の2行目にあるように、素早く通り過ぎることなくゆっくり歩いていたのでしょう。
お互いに一目惚れのようなものだったのでしょうか。
または、運命のようなものを感じて挨拶を交わすのでしょう。
まだ打ち解けていない関係
ブラウスの袖で太陽隠し
微笑んでお辞儀をした
出典: Cry for The Moon/作詞:藤井郁弥 作曲:鶴久政治
1行目を読み解くと、時刻は昼時なのでしょう。
そして眩しいような様子も感じられるので、日の高い時間なのでしょうか。
2行目の歌詞では、まだ打ち解けていない様子がわかります。
お互いにどこか照れながら、丁寧に頭を下げたのです。
この笑顔は少し他人行儀のようなぎこちなさを読み解くことができます。
どこかで会ったことあるような気もしながら、しかし他人なのでこのような対応になったのです。
満面の笑みであれば、しっかりと運命を感じられたのでしょう。
しかし君は僕を知らない人だと認識したのです。
それが、初めて君と出会った時の印象なのでしょう。
君の楽しそうな様子に惹かれる僕
二度目は地面にらくがき雲
手をひろげ空を飛んでた
出典: Cry for The Moon/作詞:藤井郁弥 作曲:鶴久政治
なんだかとっても楽しげな様子が感じられるこの場面の歌詞。
1行目にある通り、2人はまた会うことができました。
そして2行目にある様子が、君が楽しく過ごしていると僕が思った理由です。
人間は鳥になることができませんが、それでも自由に遊びたいと思う君の心情を感じます。
2行目にある「飛ぶ」とは、この曲のポイントをより際立たせるもの。
ポイントはこのあとの歌詞に注目してください。
恥ずかしがる君
クレヨンまみれの小さな手を隠した 赤い女の子
出典: Cry for The Moon/作詞:藤井郁弥 作曲:鶴久政治
1人で遊んでいるところを、僕に見られてしまった君はとても恥ずかしそうです。
1行目の歌詞では、たくさん描いていた絵を誤魔化すように、見られないようにします。
しかしそれも難しく、恥ずかしくて顔が赤くなってしまったのでしょう。
それがこの部分の歌詞最後にある君の様子です。
その様子が愛おしく思えたのか、僕はこの印象をずっと覚えています。