冷たくされて いつかは
みかえすつもりだった
それからどこへ行くにも
着かざってたのに
どうしてなの 今日にかぎって
安いサンダルをはいてた
今日わかった空しいこと
むすばれぬ 悲しいDestiny
出典: DESTINY/作詞:荒井由実 作曲:荒井由実
いつ再会してしまってもいいように、気合いを入れた服装で出かけていた日々。
女のプライドと、ピュアで一途な乙女心がこんがらがってしまったようなシチュエーションです。
こんなに綺麗な女をフッたのは間違いだった。
そう思わせるために生きてきた健気さは、『真珠のピアス』にも通じる世界観です。
それなのに「安いサンダルをはいてた」……。
これは筆舌に尽くし難い虚しさがあります。
数あるユーミンの失恋ソングの中でも、共感度の高い一曲ではないでしょうか。
【5位】卒業写真
『卒業写真』は、卒業式で合唱した経験がある方もいるのではないでしょうか?
元々はハイ・ファイ・セットに提供された楽曲でした。
合唱曲としてはハイ・ファイ・セットでのアレンジの方が、馴染み深いかもしれません。
しかしユーミンがセルフカバーしたことで、いっそう人気が高まりました。
4位~2位
【4位】埠頭を渡る風
『埠頭を渡る風』も、松任谷由実を語る上で欠かせない名曲中の名曲です。
20年以上にわたり開催されていた『SURF & SNOW in Zushi Marina』でも、必ず演奏されてきました。
ストリングスの響きが心地よく、オーケストラと歌謡曲が見事に融合しています。
ドライブしながら聴くなら、『埠頭を渡る風』か『中央フリーウェイ』か……。
大人なユーミンサウンドに酔いしれましょう。
豪華過ぎる演出
ライブパフォーマンスに定評のあるユーミン。
噴水ステージでズブ濡れになりながらの熱唱は必見です。
ちなみにライブは演出が豪華過ぎて、完売御礼でも赤字続出なのだとか!
豪快な噴水を見ると、それも納得です……!
【3位】春よ、来い
『春よ、来い』は同タイトルのNHK連続テレビ小説主題歌としても知られています。
リアルタイムで視聴していない10、20代の方でも、音楽の授業等で曲に触れたことがあるかもしれません。
美しい日本語の世界
淡き光立つ 俄雨
いとし面影の沈丁花
溢るる涙の蕾から
ひとつ ひとつ香り始める
出典: 春よ、来い/作詞:松任谷由実 作曲:松任谷由実
タイトルや歌詞の冒頭に登場する「沈丁花」などの季語から、春ソングだと思われているかもしれません。
しかし厳密には、春を迎えるより前の季節を歌っているのです。
晩秋の、少しずつ寒さが厳しくなってきた時期から見れば春は遠い。
冬の気配を感じながら春を歌う、ユーミンにしか描けない世界です。