ユーミンの傑作バラード「あの日にかえりたい」

大活躍のユーミン

【あの日にかえりたい/松任谷由実】切ない歌詞の意味を解釈!アルバム『YUMING BRAND』収録曲の画像

松任谷由実さんは、ユーミンの愛称で知られる女性シンガーソングライターです。

1972年にデビューし、活動歴はなんと今年(2018年)で46年目!

現在も作品のリリースや曲提供、LIVEなど、幅広く活躍を続けています。

数多くの名曲を世に送り出してきたユーミンですが、その中でも傑作バラードと名高いのが、今回ご紹介する「あの日にかえりたい」です。

アルバム「YUMING BRAND」収録曲!

YUMING BRAND
荒井由実
EMIミュージック・ジャパン
販売価格 ¥2,022(2018年4月27日19時19分時点の価格)
売上げランキング: 2217

「あの日にかえりたい」はユーミンの6thシングルとしてリリースされた楽曲

その後、ユーミン初のベストアルバム「YUMING BRAND」に収録されました。

「YUMING BRAND」の1曲目を飾っていて、アルバム冒頭から、一気にユーミンワールドに引き込んでくれる急先鋒です!

「あの日にかえりたい」はどんな曲?

「あの日にかえりたい」は、スローテンポで進むバラード

女性の心情を、切ないメロディーに乗せて歌い上げています。

涙を誘う壮大なバラード

激しさはなく、どちらといえば淡々とした印象の楽曲です。

しかし、落ち着いたメロディーの中に壮大さを感じさせてくれるのは「さすがユーミン!」といったところでしょうか?

泣きじゃくるのではなく、静かに涙が落ちるような、心を揺らす一曲です!

引き込まれる深い歌詞!

ユーミンの大きな魅力の1つといえば、人の心情をたくみに切り取り、表現した歌詞です。

「あの日にかえりたい」では、自分、恋人、過去、現在…

さまざまな要素に翻弄され、葛藤するひとりの女性の姿が書かれています。

それでは「あの日にかえりたい」の歌詞について、さらに詳しく掘り下げてみましょう!

歌詞を独自に解釈!「あの日にかえりたい」に込められた意味とは?

「あの日にかえりたい」の歌詞の肝になってくるのは、主人公である女性の複雑な心理です。

青春時代の自分や恋人への思いが、現在の自分へと繋がっていく様子を秀逸に描き出しています。

泣きながらちぎった写真を
手のひらにつなげてみるの
悩みなききのうのほほえみ
わけもなくにくらしいのよ

出典: あの日にかえりたい/作詞:荒井由実 作曲:荒井由実

捨てられなかった思い

現在はデジタル写真が主流ですが、「あの日にかえりたい」が製作された当時は、フィルムカメラで撮影して現像した写真が一般的でした。

思い出を収めた写真を、主人公の女性はちぎってしまっています。

泣きながらという表現から、主人公は写真に写った人や思い出に、まだ未練があることが分かります。

写真をちぎり、破ってしまうことで、無理やりにでも過去を清算しようとしたのではないでしょうか。

しかし主人公は、一度は破った写真を、捨てずに繋ぎ合わせています。

写真をちぎってみたものの、過去への思いを断ち切ることができなかったのです。

過去の自分への苛立ち